「ベルと うさちゃんの ブゥは いつも いっしょ。あめのひも かぜのひも。ゆめのようにたのしいまいにち。」
で始まる、優しい女の子ベルと無邪気なうさぎの子ブゥのシリーズ。日本語翻訳版の3作目は、朝ごはんのお話です。
朝ごはんに、クッキーとケーキしか食べたくない、というブゥ。
あれはイヤ、これもイヤと好き嫌いするブゥに、ベルは、「きょうは とくべつに おいしい いちにちに しましょうよ」と言います。
ベルは庭の畑で、にんじんやキャベツ、りんごやきいちごをとってきて、野菜はスープ鍋でぐつぐつ、りんごはすももやきいちごをつめてオーブンへ。
ほらほら、とってもいいにおいがしてきましたよ!
ブゥもはなをくんくん。けれども、素直に食べたいと言えません。意地を張ったブゥは、とあるおかしな行動に出るのですが・・・。
ブゥが小さな頭をひねって思いついた作戦、これが傑作なのです。いじらしいやらおかしいやら。ブゥの愛らしさに、誰もが微笑んでしまうことでしょう。
女の子の憧れがつまった「ベルとブゥ」の世界。うっとりするように可愛いインテリアやライフスタイルもみどころのひとつですが、今作では、キッチンやテーブルウエア、ちょっぴり大人っぽいベルのエプロン姿に注目です。
そして、ベルの作った朝ごはんのおいしそうなこと!こんな素敵な朝ごはん、真似して作ってみたくなりますね。
(掛川晶子 絵本ナビ編集部)
続きを読む