こしたんたん
- 作:
- りとう ようい
- 出版社:
- 絵本館
絵本紹介
2025.06.23
外に出ればサウナのような蒸し暑さにげんなり。雨の日は洗濯物も乾かず家の中はジメジメ。梅雨時期を長く感じるのは、このまとわりつくような空気感のせいでもありそうです。撃退したい、スッキリしたい!そうだ、カラカラっと笑えば、吹き飛んでいくかも?
ユーモアたっぷりの笑える絵本は、梅雨の季節にも威力を発揮します!
そろーり、そろーり、恐ろしいトラが息をひそめて狙っているのは……目まぐるしく変わるトラの表情、ダイナミックなイラストから目が離せない『こしたんたん』。
コックさんが たくさんの 鍋を火に、その後キッチンタイマーを、続いて音楽を……『かけています』は同音異義語とナンセンスを掛け合わせたおもしろさ。器用なコックさんに注目しながらぜひ声に出して読んでみてください。
『ハムスたんていと かいとうニャー』は大塚健太さん×柴田ケイコさんによる名探偵vs怪盗絵本!なぞなぞによる巧みな頭脳戦、発するセリフがクセになる個性派キャラが大活躍で、読み聞かせで盛り上がること間違いなしの一冊です。
ワハハハハーッ!大きな口を上げて高らかに笑っていたら、あら不思議。あっという間にムシムシ、ジメジメ空気はどこへやら!
この書籍を作った人
1979年 奈良県生まれ絵本作家2013年『べんべけざばばん』で絵本作家デビュー。自由な発想で、独自の世界観をもつ作品を創り続けている。主な作品『どうじょどうじょ』『でたでたでた』(絵本館)『タタタタ』(鈴木出版)
出版社からの内容紹介
声に出せばクスッと笑っちゃう! 親子で読んでほしい絵本大賞入賞作『とっています』に続く、第2弾!
・【同音異義語×ナンセンス】 声に出せばクスッと笑っちゃう! 親子で読んでほしい絵本大賞入賞作『とっています』につづく、「クスッとことばえほん」シリーズ第2弾!
・日本語のおもしろさ再発見! カレーを「かけています」。でんわを「かけています」。サングラスを「かけています」。おなじ「かけています」だけど、ちょっとちがう?おなじ「かけています」だから、かなりおもしろい!
・ベストセラー絵本『もいもい』の作者・市原淳が描く!
コックさんが たくさんの なべを ひに「かけています」。
そのあと キッチンタイマーを「かけています」。
つづいて おんがくを「かけています」。
コトコト グツグツ じかんを かけて……。
それから どこかに「でかけています」?
どれも おんなじ「かけています」。
でも、なにかが ちがうよ「かけています」。
この書籍を作った人
愛知県出身 大阪芸術大学デザイン学科卒業 横浜在住 絵本の他にグッズ、書籍、広告のイラストレーションも制作。 2009年 オリジナルキャラクター「Poppets Town」がカナダのDECODE社よりアニメ化され、日本のディズニーチャンネルをはじめ世界約100カ国のテレビで放送される。 2016年 アートイベント「ひつじのショーンin渋谷」に参加。 2020年 えほんミュージアム清里で展覧会を開催。
みどころ
ヒーローだけの得意技? いえいえ、ぼくらもできちゃいます。
モリモリ食べてサナギになって……
一世一代! たった一度の大・変・身!!
成長によって姿の変わる、生き物の「変態」を描いた絵本です。著者は、生き物が脱皮をして成長する姿を描いた絵本『だっぴ!』の、北村直子さん。
いっしょうけんめいにエサを食べる幼虫を左のページに、そして、いまかいまかと変身の瞬間を待つサナギを右のページに……ページをめくれば、「へーんしんっ!」ビシッとかけ声、ジャジャンと変身!
ページをめくる前と後で雰囲気にメリハリがあって、変身した姿がいっそう、はなやかで堂々たるものに映ります!
生き物によって「へんしん!」のかけ声に個性があるのも、ゆかいなところ。たしかにきみなら、そんなふうに言うかも!? なぜだか、声色まで耳に浮かんでくる?。
変身する生き物も、みんな大好きなあの昆虫から、みんな嫌いな空飛ぶアイツまで……。成長した姿は知っているけど、あんがい、幼虫のころの姿ってはっきりとは思い描けないものですね。「まさかここから、あんな姿になるなんて!?」「この子は、どんな生き物に変身するんだろう!」と、ページをめくるたびにワクワクさせてくれます。
人間とはちがう成長の仕方。生き物にまつわる素朴なふしぎを、ユーモラスに描いた作品です。生き物好きの子、よっといで!
さてさて次はどんな生き物が……と思ってページをめくると、最後はなんと人間の子ども! あ、もしかして、おじさんに変身するんじゃないのぉ?? と思ってページをめくると……なるほど、なっとくの大変身です。
この書籍を作った人
グラフィックデザイナー、イラストレーター。1975年、東京都生まれ。多摩美術大学絵画科油画卒業。東京都の動物園、井の頭自然文化園でポスターや展示デザインをするかたわら、広告、装丁などのイラストやデザインを手がける。主な作品に、絵本『おでかけ どうぶつえん』(学研教育出版)、『おならゴリラ』(偕成社)、『珍獣図鑑』(ハッピーオウル社)など。
みどころ
アルバートはペットが欲しくてたまりません。けれど、ママもパパもだめだと言うばかり。でもアルバートは諦めません。朝から晩までペットがほしいと言い続けました。するとある日、パパがプレゼントをくれます。包みを開けてみると、出てきたのは、なんとじゃがいも!「ペットのおじゃがくんだ」とパパは言いますが……。
じゃがいもならではの伸びやかなパワーを感じられる、ユーモアあふれる作品。原作はイギリスの絵本で、作者は多くの児童文学作品を手がけるジョシュ・レイシーさん。そして日本で育ち、現在はロンドンを拠点に活躍するモモコ・アベさんがイラストを担当されています。
この作品、ただ単に突拍子もないストーリーというわけではありません。実は「生き物と暮らすこと」「身近な野菜を知ること」など、いろんな切り口から楽しめるおはなしなのです。訳者であるみやさかひろみさんは、この絵本の魅力を「あふれる生命力と多様性」と表現しておられます。改めてアルバートの一家に目を向けると、お父さんは茶色の肌、お母さんは白い肌、アルバートはその中間色の肌をしていることがわかります。そして、一個だったじゃがいもがたくさんになり、ひとりの男の子から様々な背景を持つ人たちの手に渡っていくのです。
ペットにじゃがいも。これは意外にアリかもしれませんよ!
この書籍を作った人
弘前大学人文学部卒業。旅行会社勤務、雑誌のライターなどを経て翻訳者に。訳書に「ランプの精リトル・ジーニー」シリーズ(ポプラ社)、「ジュディ・モードとなかまたち」シリーズ(小峰書店)、『ノエル先生としあわせのクーポン』(講談社)、『キリエル』(あかね書房)、『ルルとブロントサウルス』(小学館)など、100冊以上を数える。宮城県出身、東京都在住。
この書籍を作った人
公共図書館勤務を経て、現在は児童書の研究、翻訳をしている。訳書に、『としょかんライオン』(岩崎書店)、『ないしょのおともだち』(ほるぷ出版)、『いっしょにおつかい』(岩波書店)、『いもうとガイドブック』(少年写真新聞社)、「ちいさなエリオット」シリーズ(マイクロマガジン社)など、多数。
出版社からの内容紹介
★人気絵本作家の大塚健太さんと柴田ケイコさんの、まったく新しい「めいたんていVSかいとう」絵本が誕生! ★
「にゃっははー!」「はむむむむ…」など、キャラクターたちの発するセリフはつい口に出してみたくなる可愛さ! 読み聞かせでも大盛り上がりすること間違いなしの新作絵本です。
【あらすじ】
ある日、ハムスたんていのところへ、かいとうニャーから挑戦状が届きました。
「大切な宝物はいただいた! 返してほしければにゃぞにゃぞに全問正解すること!」
ハムスたんていは、宝物を無事取り返せるのでしょうか―?
★★★全国の書店員さんたちからのコメントが続々★★★
「身悶えてしまうぐらい可愛い探偵が誕生!!」「シリーズ化が楽しみ!」など歓喜のコメントが集まってきています!
・かいとうにゃーの「にゃぞにゃぞ」がかわいくてすっかり夢中になってしまいました!(TSUTAYA 中万々店 山中由貴)
・私もジャンガリーと一緒に助手になりたい!(くまざわ書店 永山店 古川唯可)
・ハムスたんていがひまわりのたねをかじりながら考えている姿がめちゃくちゃ可愛い!!なんだこの生き物は!!笑 にゃぞにゃぞも楽しい!最高です!(文真堂書店 ビバモール本庄店 山本智子)
・ちょっといじわるでずるがしこいかいとうニャーが愛らしい!!(未来屋書店 大宮店 望月美穂)
・ハムスたんていとかいとうニャーの表情が豊かで何度見てもかわいいです。どんどんなぞなぞを考えるのが楽しくなってきて、きっとお子さんも絵本の中にいる気持ちになるでしょう。ラストの絵が美しくて胸に染み入りました。(うさぎや 矢板店 山田恵理子)
・4歳の息子に読み聞かせしたのですが2人でニャゾニャゾを考えながら会話が出来たので自分の頭で考えた事を伝える練習を自然と行う事が出来たのが、とてもありがたかったです。(ページ薬局 尼子慎太)
この書籍を作った人
埼玉県出身。絵本や紙芝居のおはなしのほかに、 脚本なども執筆している。絵本作品に「いちにちパンダ」 「よるだけパンダ」「カピバラせんせいのバスえんそく」(以上小学館)、 「おにゃけ」「でんにゃ」「虫にんじゃ」(以上パイインターナショナル)、 「フンころがさず」(角川書店)など。
この書籍を作った人
1973年、高知県生まれ。奈良芸術短期大学ビジュアルデザインコース卒業。2002年より広告全般、出版物など、イラストレーターとして高知県で活動中。2009年、第10回ノート展準大賞を受賞。2016年『めがねこ』(手紙社)で絵本デビュー。2児の母。おいしいものが大好き。
この書籍を作った人
1928年アメリカ ニューヨーク生まれ。アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)でコールデコット賞を受賞、その他『まよなかのだいどころ』『まどのそとのそのまたむこう』(冨山房)、『ロージーちゃんのひみつ』(偕成社)、『そんなときなんていう?』(岩波書店刊)、『くつがあったらなにをする?』(福音館書店刊)、『ミリー』(ほるぷ出版)他多数の作品がある。国際アンデルセン賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などを受賞。
この書籍を作った人
〈1932年-〉群馬県生まれ。青山学院大学名誉教授。児童文学評論、創作、翻訳など、幅広く活躍。おもな訳書に『アーサー・ランサム全集』(岩波書店)、評論に『世界児童文学案内』(理論社)、創作に『たけのこくん』(大日本図書)などがある。
文/竹原雅子 編集/木村春子