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- ためしよみ
絵本紹介
2021.08.30
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
「ブランニュープラチナブック」は、1900万人の絵本ナビ読者の評価と販売実績を得て、新しく「プラチナブック」に仲間入りした注目の人気作品。作品を推す読者のコメントを読むと、選ばれた理由がわかります。そんな2021年8月のニューフェイスを、読者の声と共に紹介します。
出版社からの内容紹介
きょうは、朝から上天気。5人のかりうど(あかちゃんもいれて。でも犬はかぞえない)が、クマがりに出かけます。みんなで、ちっともこわくない、っていいながら、草原をぬけたり、川をわたったり、ぬま地をとおったり。さて、どうなるのかな。
この絵本は、子どもたちのあそび歌が、もとになっています。文を読みながら、同じような動作ーー草をかきわけたり、川をわたったり、そしてクマにであったら家ににげかえるなどーーをしてあそべます。ご家族のみなさんそろって、楽しんでください。
2020年にひとまわり小さなサイズで、新版が発行されました。
ピクニックイベントに使えそう
読んでいるうちに、わくわくしてくるようなお話。
このリズムの来る返しと、冒険心を煽り立てる内容は、室内で読むよりも屋外で声を張り上げると、聞いている子どもたちもウキウキしてくるようなお話です。
ピクニックのような感覚でクマがりにでかける家族。歩いていく途中にいろいろな関門があります。難関を通り抜け、やっとクマにであったら「逃げろ〜!!!」。
これは完全に遊び歌。みんなでクマがりにでかけよう。思わず、子ども会のサマーキャンプのイベントを思い出しました。
(ヒラP21さん 50代・パパ)
お父さん贔屓なのがわかります
お父さんとこども4人が、クマ狩りに。
(クマ狩り? ん? そうか、そんな勢いで元気よく冒険ごっこをするおはなしか)と思って読みました。
お母さんはあまり歓迎しない冒険の数々。草滑り、川渡り、ぬかるみ歩き……。お父さんならではのダイナミックな冒険。子どもたちがお父さん贔屓なのがわかりますね。
クマが、ヌッと出てきて「え゛〜〜〜」。読んでる私たちも、必死に逃げてる気分を味わいました。
冒険の数々を逆走するコマ割が、スピード感を出しています。最後のページは、「そんなびしょ濡れ、泥んこで、そんなとこにもぐらないで!」と叫んでしまいそうになった私は、嫌われお母さんですね。
遊び歌なので、とてもリズミカルな文。当時6歳だった息子は、
“うえを こえては いかれない。したを くぐっても いかれない。”
がお気に入りでした。
昨夜、読み返し、見返しの哀愁あふれるクマの様子に、「残念そうな後姿だね〜、遊びたかったんだろうな〜、ふふふ」。
子どもたちが、生き生きと遊び楽しんでいることがよく伝わってくる躍動感あふれる一冊です。言葉を楽しみ、絵を楽しんでください。
(アダム&デヴさん 50代・ママ)
言葉がリズミカル
あそびうたをもとにした絵本なので、おはなしはリズムがあってテンポよく進みます。絵もカラー、モノと交互で意味ありげなところが、小学生の興味をそそるようです。
のどかな雰囲気が徐々に怖さを含んでいくところは、子どもの心理をよくついている感じ。やっぱりと思っても洞穴の中でクマに出会うと怖い。最後までハラハラ、ドキドキです。
(風の秋桜さん 40代・その他の方)
この書籍を作った人
1938年、イギリスのサフォーク州生まれ。夫のジョン・バーニンガムの影響で絵本や挿絵の仕事をはじめる。「トムとヒッポがほんをよむ」(リブロポート)、「しごと」「あそび」「したく」「ともだち」「かぞく」(以上、文化出版局)などの作品がある。