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- ためしよみ
絵本紹介
2022.02.14
みどころ
あれれ、おかしなかっこをしたきつねさんがいるよ。知らないな、こんなおじさん。ぼうしになにかかくれてる?
「ちちん ぷいぷい……ぱっ」
どんぐりがいっぱい出てきた! またハンカチをぱっと上げると、今度は柿。さらにさらに?
次々と目の前で起こる不思議に、動物たちの目が輝き、驚き、生き生きと画面を動きまわります。それはもう子どもたちの姿そのもの。見ているだけでも元気になれるような、明るいこの絵を描いているのは、堀内誠一さん。新たに発見されたという原画に、詩人の谷川俊太郎さんが文章を書き下ろし、今の子どもたちに届ける新刊として誕生したのが、この絵本なのです。
心地よい言葉のリズムに乗せられて、ページをめくりながら、思い思いに絵を読み解く楽しさを味わってくださいね。
この書籍を作った人
1932年東京生まれ。グラフィックデザイナー、絵本作家。主な絵本作品に『くろうまブランキー』『くるまはいくつ』『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『こすずめのぼうけん』『ちのはなし』(以上福音館書店)、『おひさまがいっぱい』(童心社)、『かにこちゃん』「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)、『マザー・グースのうた』(草思社)など多数。また著書に『父の時代 私の時代』(マガジンハウス)、編著書に『絵本の世界・110人のイラストレーター』など。1987年没。
この書籍を作った人
1931年、東京に生まれる。高校卒業後、詩人としてデビュー。1952年に第一詩集『二十億光年の孤独』(創元社)を刊行。以後、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。1975年日本翻訳文化賞、1988年野間児童文芸賞、1993年萩原朔太郎賞を受賞。ほか受賞多数。絵本作品に『ことばあそびうた』(福音館書店)、『マザー・グースのうた』(草思社)、『これはのみのぴこ』(サンリード刊)、『もこもこもこ』(文研出版)、「まり」(クレヨンハウス刊)、「わたし」(福音館書店)、「ことばとかずのえほん」シリーズ(くもん出版)他多数の作品がある。翻訳作品も多数。
絵が内包する「ちちんぷいぷい」
表紙絵から一気にきつねのマジシャンの世界に惹き込まれます。 没後発見された堀内誠一さんの原画に、谷川俊太郎さんが文章を添えた作品。 森の中に突然現れた不思議なきつねのマジシャン。 寄ってきたりすの「しらないよ こんなおじさん」のセリフで一気にその世界に惹きこまれます。 帽子に布をかぶせ、布を取ると意外な物が出てくる、よくある光景。 ワクワク、ワア!という子どもたちの反応や驚きがリアルに伝わってきます。 そして、さりげなく種明かしがちゃんと描かれ、まさに絵を読む作品。 絵が内包する「ちちんぷいぷい」です。 幼稚園児くらいから、色あせない魅力をたっぷりと楽しんでほしいですね。
(レイラさん 50代 ママ)
タネ明かしつきのマジックショー
秋のくだものがいっぱい出てくる、きつねのマジックショーです。 マジックの不思議さとともに、見ている動物たちが喜ぶものばかりが出てくるので、楽しくなりました。 どうしてこんなにいろんな物が出てくるのか、タネ明かしまでするなんて、サービス精神旺盛のきつねさんでした。 「ちちんぷいぷい」のかけ声が良いですね。
(ヒラP21さん 60代)
ブランニュープラチナブックとは……?
絵本ナビに寄せられたレビュー評価、販売実績など、独自のロジックにより算出された人気ランキングのうち、上位1000作品を「絵本ナビプラチナブック」として選出し、対象作品に「プラチナブックメダル」の目印をつけてご案内しています。
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