人間の強欲と聖なる白象
作: 宮沢 賢治 / 絵: 荒井 良二
「オツベルときたら大したもんだ。稲扱器械の六台も据えつけて、のんのんのんのんのんと、・・・」ある日、地主のオツベルのところに大きな白い象がやってきて、オツベルは象をうまく騙して思うがままに過労をさせる。初めは労働を楽しんでいた白象だが、徐々に食べ物を減らされて弱っていく。白象は月の助言で仲間たちに手紙を書き、それを読んだ仲間の象たちはオツベルの邸へと押し寄せていく・・・仲間達が一体になって、助ける姿に感銘を覚えます。最後の燃えるような「赤」が印象的な作品。決してハッピーエンドではないこの物語を荒井良二が色鮮やかに描きあげた絵本です。
5コメント
賢治の作品の中でも有名な「オツベルと象」。
荒井良二さんの挿絵によって、こんなにも印象的な作品になるのですね!
最後は何とも言えない切ない気持ちになりました。
人間の欲とは恐ろしい・・・
考えさせられるお話に、美しい色彩と迫力のある絵。いつまでも心に残る作品です。
MYHOUSEさん
この絵をみた瞬間、言葉で説明のできない感情が生まれました。
#宮沢賢治
マメミックスさん
グララアガアグララアガア・・・中学生のころ、朗読で読んだときの印象が深く残っている宮沢賢治さんの作品です。荒井さんの力強い象の姿が作品にぴったりです。
#宮沢賢治
キョトさん
#宮沢賢治
賢サの絵本は数々ありますし、荒井さんの作品も綺羅星のように並んでいます。
その中で、両者のオリジナリティというか楽しさや面白さや物凄さがうまい具合に混ざり合って、素晴らしい絵本の世界を繰り広げてくれる稀有な作品です。
私には特別な、手元に置いて一人で読む絵本です。
すたすたじじいさん
宮沢賢治の独特な世界を堪能できます。文章の勢い、ユニークな擬音。物語の静と動を新井良二さんの絵が、見事に表してくれています!一面象の大迫力!誰が悪者だとか、そんな話ではないのでは?読み聞かせるなら、息継ぎは極力少なめで怒涛のごとく!一気に!!読後は息切れ必至。
#宮沢賢治
マフィーズさん