小学校1年生の生活は、初めてのことや慣れないことがたくさん。
そんな小さな不安や葛藤を優しく描き出すシリーズ「いちねんせいの1年間」。
どうやら今日は参観日のようです。
1年生のあすかにとっては初めての参観日、教室ではみんながソワソワして後ろを向いています。
授業が始まると、はなちゃんのお母さん、はるとくんのお父さん。
みきちゃんのお母さんとおばあちゃんも来ています。
だけど、あすかのお父さんがまだ来ません。
期待と不安で何度も振り返ってしまい、授業になかなか集中できません。
「さんかんに いく ことが できるか どうかは、わからない」
お父さんはそう言っていたけど・・・。
工作の授業がはじまったその時。
(おとうさんだ!)
お父さんは、あすかを見つけると、両手で大きな丸をつくって見せてくれます。
(あっ!)
あすかのお父さんは、一体何を伝えているのでしょう。
あすかも、お父さんも、先生まで何だかとって嬉しそうな顔をしていますよ。
大きな不安の後にやってきた、とびっきりのサプライズ!
きっと一生忘れられない授業参観日になるのでしょうね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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