いつかある日、野越え山越え、自転車に乗ってやってきたのはゆかいな郵便屋さん。 まずは3匹のくまにお手紙を配達です。何と差し出し人は、赤ちゃんぐまのおかゆを全部食べてしまい、おまけに椅子を壊してしまった金髪の女の子ゴールディロックス。手紙の中でゴールディロックスは自分のしたことを謝って、赤ちゃんぐまをパーティに招待しました。――さて、お次は森の中、お菓子の家に住む魔女に配達です。差し出し人は、魔女グッズを販売している小悪魔商会。これは商品広告の郵便ですね。――その次は、豆の木農園に住む大男あてのお手紙。内容は魔法のじゅうたんツアーへのお誘い。――そして次は、お城に住むシンデレラ姫あてのお手紙です……。
英国発、愉快なお手紙仕掛け絵本。英米では、大人からも子供からも絶賛の人気作品です。その秘密は、手紙の受け取り人がすべておとぎの国の主人公たちというところ。『3匹のくま』『ヘンゼルとグレーテル』『ジャックと豆の木』『シンデレラ姫』『赤ずきんちゃん(3匹のこぶた)』……と、英語文化に育った人であれば誰もが懐かしむお話の登場人物たちが、リズム感あふれる文章と共に登場します。 読者をうならせる仕掛けの工夫は、各ページがポケットになっていて、実際にその中から手紙を取り出すことができるようになっているところ。しかも、それぞれの手紙の内容が、招待状あり、広告あり、勧誘あり、献本送付、勧告状、お誕生カード……と物語の背景に合わせてさまざまです。趣向を凝らした演出は、細部のイラストや手紙の文面からも十分伝わってきます。イラストの親しみやすさも、もちろん見逃せません。お誕生パーティのページがあるので、お誕生日プレゼントにも向く一冊です。 作者は共に教員学校に学んだ英国人夫婦。その経験が、子供心をくすぐる多角的視点の発想と結びついたのでしょう。配達先でお茶を楽しむ郵便屋さんの姿には、英国らしさが表れています。 ――(ブラウンあすか)
昔話の主人公たちに、ゆうびんやさんが手紙を配達します。隔ページの封筒にお便りが入っています。
この絵本のシリーズ「ゆかいなゆうびんやさんのクリスマス」の方を先に読みました。大好きで、何度も何度も読んでいるので、こちらの方も読んだら楽しいだろうな、と思い読みました。
こちらのほうが先に書かれたみたいですが、あまりそれは関係なく楽しみながら読みました。
ひとつひとつの手紙がやはり楽しくこっています。
手紙を取り出す瞬間のワクワク感はどちらも同じ。
夢中で読んでます。
ここのところこの二冊をもってきて、一緒に読んでーってのが日課です。 (おうさまさん 30代・ママ 男の子4歳)
|