
さりげない家族の風景や、ささやかな出来事から、心に沁みる情景をつぎつぎと紡ぎだしてゆく重松清の絶妙な語り口を味わう短篇8篇
<収録作品> 卒業ホームラン/モッちん最後の一日/ウサギの日々/かたつむり疾走/カレーライス/タオル/あいつの年賀状/ライギョ 以上全8篇

小学5年の教科書に『カレーライス』が掲載されており、気になったので読んでみました。
重松清さんのお話は、どちらかというと淡々とした文章なので、書かれていることがすっと頭に入りやすいかなと思います。
文章が落ち着いているように感じるので、とっつきにくく見える面もありますが、読むにつれ、描かれている主人公の心の動きが豊かなのが伝わってきます。
大人が書いた文章で、少し固いようにも思えるのに、少年の心がじんわりとしみてくる感じが素敵だなと思いました。 (hime59153さん 40代・ママ 男の子10歳)
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