お話の舞台は、寒い寒いクリスマス・イブの夜の町。 おつかいに出ていた女の子が、大きな赤いてぶくろを拾います。 女の子はすぐに思います。
「これは、サンタさんのてぶくろにちがいない」
寒くて困っているだろうから、届けてあげなきゃ。だけど、この広い夜の町。どうやってサンタさんを見つけたらよいのでしょう。サンタさんは今頃きっと、空飛ぶそりにのって煙突から煙突へ……。
だけど、教会の前まで来た時に、彼女は思いつきます。そうだ、この高い塔に登れば!女の子は無事にサンタさんに会えたのでしょうか。てぶくろは渡せたのでしょうか。
真っ黒な背景に浮かびあがる町の灯りや、空から降ってくる白い雪。高い塔から見渡す遠い港や色とりどりの屋根。その全ての美しいことといったら! 三浦太郎さんの描くクリスマスは洗練された、だけどとっても可愛らしく。一目見たら忘れられない景色がたくさん閉じ込められていて。毎年この時期になると開きたくなる、小さな優しい物語です。
クリスマス絵本の新しい定番の1冊になりそうですね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
さむいさむいクリスマス・イブの夜のこと。町にお使いに出ていた女の子がサンタさんのてぶくろを拾いました。女の子は、サンタさんに届けようとしますが…。イブの夜の心あたたまるお話。
イラストがとってもキュートで、絵本ながらどこがお洒落にも感じられるイラストたちでした。
表紙を立てて置いておいても、インテリアにもなりそうな!
町にお使いに出かけていた女の子がサンタさんの手ぶくろを拾うという、なんとも夢のあるストーリーで愛らしいです。 (まゆみんみんさん 40代・ママ 女の子10歳)
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