アメリカ独立前のニュー・イングランド.バルバドス島からきた少女キットは清貧を重んじる土地柄になじめない.キットは異教徒の老婆ハンナと交流し,心の安らぎを得るが,ふたりは魔女の嫌疑をかけられてしまう.宗教や価値観の違いをこえて,真に正しい行いとは何か,アメリカ社会が根源的にはらむ問題に切り込む力作.
裕福な暮らしをしていた主人公が
アメリカのピューリタンの家庭に行き、
貧しく厳しい生活の中で成長するだけでなく、
その中で宗教問題や無知や偏見からの魔女狩り、
男性とのラブロマンスなどが絡み、
最初は入りにくかったストーリーも
途中からぐいぐい引き込まれ、一気に読んでしまいました。
ピューリタンやクエーカー教徒など
あまりよくわかっていなかったのですが、
物語の中で様々な価値観が出てきて、
陰気な世界の中で、
主人公の輝きが時に不快に、時に救いで
読み応えがあり、面白かったです。 (まことあつさん 30代・ママ 男の子7歳、男の子4歳)
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