たくさんの命を見つめてきた医師が若い人に贈る、生きることを考えるメッセージ。「生きていれば、必ずいいことがある」。優しく、温かい励ましに生きる希望が生まれます。
小児科医となって40年がたち、体調を崩したことをきっかけに、この本を書いたとのことです
なぜ小児科医になったのか、それは自身の生い立ちにも関係するものとして、赤裸々に自分史を語られています
何度も繰り返し活字になっている言葉は「子どもは死んじゃいけない・・・」です
小児ガンの専門医として、治らない病気になってしまい、残念ながら亡くなってしまう子どもたちを多く看取ってきた作者自身の悲しみ・・
子どもを亡くされたご両親の事、病気の子供同士がお互いを思いやってあげられること・・・・
様々な作者の体験をもとに、「いのち」「にんげん」というものを深く考えずにはいられないお話でした
ですから毎年3万人の方が自殺をする日本の現状を見逃せない、まして子どもの自殺なんて、あってはいけない!と
作者は「人は人を信じる力を取り戻さなければいけない・・・」と強く訴えています
また働くことについて「一人の病気を治すことが、その人を治し、ひいいては国がいい状態になることにつながる」と記してます
一人の人間のなせることには限りがあるかもしれません
でも地道であるけれどそれをやり遂げる方をたくさん作れば、決して不可能ではないと私も信じます
未来ある子どもたちが安心して過ごせる、心豊かな日本を私たち大人の責任として、果たさなければと強く感じました (風の秋桜さん 40代・その他の方 男の子、男の子)
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