なんでも屋の「ねこじゃら商店」の店主は、ネコの白菊丸。どんな注文にもこたえてくれる、という評判をきいて、やってきたのは、世界一のプレゼントを買いにきた若者、どんなお客も満足するごちそうを買いにきた奥さんや、サンタクロースまでこっそりと……。誰がどんな買い物をしたのか、こっそりお話ししましょう――。不思議なお店を舞台に繰り広げられる、ミステリアスでユーモラス、そして心あたたまる5編の物語。
5編のお話それぞれが趣が違って、読み応えがありました。
前作から続けて読んでいて、白菊丸がとても妖しげでちょっと怖いような印象もあったのですが、最後のサンタさんのお話では白菊丸の優しさを感じました。
1編の物語を読み終わるごとに、お話の続きはその後どうなったのだろうと、あれこれ思いを巡らせてしまう1冊でした。 (みいのさん 60代・その他の方 )
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