おばけってこわい?でも気になっちゃう?そんな小学校低学年の子どもたちにぴったりのシリーズができましたよ。その名は「おばけのポーちゃん」シリーズ。「おばけしょうがっこう」にかようポーちゃんは、おばけのくせにこわがりでしかも泣き虫なんですって。
ポーちゃんは、こわがりを直してりっぱなおばけになるために、ろくろっ首おばけのクビコ先生に連れられて、「おばけどうぶつえん」にやってきます。あたりは、まっくらやみ。なまあたたかい風がふいて、木の枝をバサバサゆらしています。よく見るとあちこちに火の玉が。早速こわがるポーちゃんですが、「ひとりでいかないと、こわがりがなおらないわよ。さあ、ゆうきをだして」とクビコ先生に背中を押されて、一人で動物園の中に…。ばけねこ、カッパ、やまたのおろち、とつぎつぎに出てくるおばけたち。「やまたのおろち」は有名な昔話のお話が出てきますので、興味を持ったら本格的な『やまたのおろち』のお話も合わせて読んでみるのも良いですね。おばけに出会うたび、毎回ピンチにおちいるポーちゃんはピンチをどう乗り切っていくのでしょうか?よく見ると、クビコ先生も遠くからちゃーんと見守っているようですよ。どこにいるか探してみてくださいね。
ポーちゃんと一緒にドキドキ進んでいくうちに、あっという間に読み終えてしまうこと間違いなしの楽しいお話。つじむらあゆこさんのかわいくてユーモアたっぷりのイラストも満載です。巻末の“クビコ先生のいのこりおばけじゅぎょう”コーナーでは、いろいろなおばけについても詳しくなれちゃいますよ。この後もまだまだ続くという「おばけのポーちゃん」シリーズ、つぎはどんなポーちゃんに会えるか楽しみですね。
(秋山朋恵 絵本ナビ編集部)
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