うたに合わせて、体を動かしたり、遊んだり。
昔から伝わる「わらべうた」は、今の子どもたちにも大人気。
♪どんどんばしわたれ さあわたれ
こんこがでるぞ さあわたれ♪
これは、「とおりゃんせ」と同じような“門くぐり遊び”のうた。軽快なリズムに合わせて、ちょっとハラハラしながら歩く喜びが、小さな子どもたちにぴったり! 保育園や幼稚園では、まわりの大人たちが励ますように歌うなかで、子どもたちが嬉しそうにずんずん歩いていくのだそう。
そんな遊びのイメージをさらに広げてくれるのが、「わらべうたえほん」。 わらべうたと子どもの育ち関わる活動をされている小林衛己子さんと、わらべうたの世界を絵本で子どもたちに届ける仕事をされてきた真島節子さん、お二人のコンビで手掛けられてきた人気シリーズ待望の最新作「どんどんばし わたれ」を読めば、すぐに伝わってきます。
丸太で出来た細い橋を、元気にどんどん渡る女の子。
すると……こん!
ああ、驚いた。こんこ(きつね)に出くわします。
でも、可愛いこんこに女の子もにっこり。
今度はこんこも一緒に少し大きな橋をどんどん渡りますよ。
すると……ぽん!
ああ、またまた驚いた。ぽんぽこです。
さらにがおがおにも出会って、最後には……どぼん!!
あらあら、大変?
いえ、これがいいのです。だってごっこ遊びなんですもの。
絵本の中で存分にハラハラキャッキャした後、実際に体を動かしてトコトコ、ズンズン。こんこやぽんぽこ達と一緒に楽しんでくれたら、こんなに嬉しいことはないですよね。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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