うさぎのミーミは、くまのクークのおうちで遊んでいたらね、おしっこに行きたくなったんだって。
「トイレどこ?」とミーミが聞くと、クークは「あっち」と答えます。
ミーミはトイレを探します。
「あっちって どっち?」
オレンジの扉がありましたよ。
「あった、あった。ミーミ、はいりまーす!」
扉をひらくしかけ部分を、開いてみたら……?
「あれ、たんすだった」
水色の透明な扉を開いても……。
赤い扉を開いても……。
中はおふろやキッチンで、ミーミが探すトイレじゃないんです。
トイレ、どこ!?
ページごとに、めくりしかけの扉があって、あけると中をのぞくことができます。
おしっこに行きたくて、トイレを探すミーミの気持ち、きっと子どもたちはドキドキするくらい、よくわかるのではないでしょうか。
最後は、「ああ、よかった。トイレさん、ありがとう」
にっこり笑顔のミーミに、ほっと胸をなでおろします。
トイレトレーニングにぴったりのボードブック。
小さなお子さんと一緒に、おしっこに行きたくなってからトイレにたどりつくまでの心の準備ができますね。
いろんな色の扉も、わくわくしながら中身を想像するお楽しみがありますよ。
何度読んでも、「トイレさん、ありがとう」と親子でにっこりしたくなる絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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