気のやさしい男の子と、
ちょっとすましたカモノハシの
とぼけたやりとりが楽しい、
ほのぼのとした冒険物語。
ルフスはドイツの男の子。
お姉ちゃん、お母さんといっしょに、
くらしています。
エンジニアのお父さんは、
オーストラリアに単身赴任中。
ルフスは、お父さんと離れてくらすのを
さみしく思っていました。
そんなルフスは、
人間の言葉をしゃべるカモノハシに出会います。
そのカモノハシは、動物園から抜け出してきたと
いい、「シドニー」と名乗りました。
そしてシドニーは、
故郷のオーストラリアに帰るのを
ルフスに手伝ってほしいというのです。
「お父さんに会いたいなら、ちょうどいいでしょ」
ルフスは、シドニーを、
家に連れてかえることにしました。
家では、お母さんやお姉ちゃんに、
生きたカモノハシを持って帰ってきたことが
見つからないようにしなくてはなりません。
シドニーは、ぬいぐるみのふりをする練習…!
そして、どうしたらオーストラリアに行けるか、
ふたりで作戦を考えます。
庭の木にのぼれば、
オーストラリアが見えそうだよね?
バスで行けるんじゃない?
いや、海に行く必要があるってことは、
ボートさえあれば…。
ふたりのすることは、どれもとんちんかんですが、
オーストラリアには行けるのでしょうか?
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