人気の「ようかいむら」シリーズ10作目。
ようかいむらに雨の季節がやってきましたが、今年は雨が降りません。
一つ目小僧のじろきちと、猫又のたまにゃが「ぜんぜん あめが ふらないね」「ほんとに ふらないにゃー」と話をしています。
そこへ先祖代々傘屋を営む、唐傘おばけのかさのすけもやってきて、「うちの みせも つぶれちゃうよ」と困り顔。
「そうだ しとしとさんに たのもう」
雨女のしとしとさんのおかげで、あっという間にしとしとから、ざーざー降りへ。
かさのすけの傘屋には、妖怪たちが行列を作ります。
それぞれどんな傘を選ぶのか、眺めてあれこれ想像するのが楽しい!
ひゃくめの傘は目玉がいっぱい、がしゃどくろの傘はホネだけ!?
さて一方、しとしとさんからもらったカッパをなくした、河童のかわたろう。
カッパはどうなったかというと……?
詳しくは絵本を見てのお楽しみです。
仲良しの妖怪たち、雨ふりのある一日。
シリーズ作者は、「おはなし・くろくま」シリーズ(くもん出版)をはじめとする絵本だけでなく、キャラクターデザインなど様々な分野で才能を発揮する、たかいよしかずさん。
「見た人を元気にする作品づくり」というたかいさんのモットーどおり、妖怪たちは妖しげで変てこだけど、かわいくて、全くこわくないのです。
そんなようかいむらの住人たちにもっと会いたくなったら、シリーズの他の作品も見てみてくださいね!
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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