布地の一振りでハエを7ひき退治したお針子は、コートの背中に"ひと打ち7ひき"と刺繍して、自分のすごいうでまえを世界中に知らせようと旅に出ます。グリムの『ゆうかんなちびの仕立てや』を基にした大胆な再話。
ジゼル・ポターさんの絵が好きなので選んだ絵本。この淡い色彩と、ちょっと気味悪いような人物たちの表情が好きなんです。
内容は、ハエを7匹やっつけて、すっかり勇敢な気分になってしまったお針子が繰り広げる大冒険。
ハエを殺したぐらいで自信を付けてしまって大丈夫???と思うのですが、このお針子は、勇敢なだけではなくてかなり賢いのです。降りかかる危険を次々とかわし、意地の悪い王様をとっちめる様子はとても爽快。
そして私が一番いいな、と思ったのは、お針子が助けてくれた騎士に自らプロポーズするところです。
やっぱりこれからの女の子は、強く賢く能動的でなくては!
やや長いおはなしですが、5歳の娘も気に入って、何度も繰り返し読みました。 (オパーサンさん 30代・ママ 女の子5歳、女の子2歳)
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