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おててにもこもこ
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投稿日:2023/05/28 |
おかあさん指で紫の地面をなぞりながら
しーん もこ
こんどは両手を使って
もこもこもこ にょきにょきと
からだも動かしながら
うでをのばしてこどもを包むように。
ぱく
つん
はじぶんの鼻先につけた人差し指を
移動させてこどもの鼻をかるくつん。
そこからゆびはぽろりとはなれ
両手をあげてぎらぎらから両手を合わせて
声で ぱちん
さいごにふんわふんわと両手がおりてくると
しーん
絵本を読むときにからだをつかいながら
読むたびに
こどもはつぎになにが来るかを知っていて
ワクワクと期待して待っているなと。
ママの鼻にあった指先が自分の鼻につぎは
やってくるという予測と期待感をもって
見つめてくるかわいい瞳を思いだします。
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『おおはくちょうのそら』へ
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投稿日:2021/11/17 |
幼いころ 抱えきれない 一冊の絵本があった
なんどもきいて 哀しみは 空に映ることを知った
なんどもふるえて 悲しみを 空に描くことを知った
なんどもないて 人間の涙と愛しみを覚えていった
そらに うかびあがる おおきな しろいつばさを
瞳の奥に留め続けて 大人になった
抱えきれない悲しみに 涙するたびに
抱えきれない哀しみに 寄り添うたびに
そらに あなたのすがたを 重ね合わせる
静かな夜に 一冊の空色の絵本をそっと想う
わたしたちは うつくしい そらを抱えて 生きている
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大好きなひととの日常のなかで
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投稿日:2021/05/23 |
ピアノ調律師のルーベン・ワインストックは、亡くなった息子夫婦の孫娘デビーと暮らしています。いつもの日常のはじまりに、ルーベン・ワインストックは朝食の準備を済ませるとゆっくりと二階にあがり、デビーを起こします。「フフフフーン」という二人の声は、デビーが半音高い音程です。ピアノ調律師として人生で自分の好きなことを仕事に生きる大好きなおじいちゃんを隣でみながら、ピアニストの演奏を聴いてデビーが感じたことは、そしてデビーが決心したこととは・・・。二人が「フフフフーン」と歌う日常は、デビーが朝食の準備をしておじいさんを起こしに行き、「フフフフーン」は同じ音程に変化しています。大好きなひとの人生を一緒に歩む日常にも小さな変化があること、好きなことを仕事にする幸せやふたつずつの朝食の風景に本当の幸せの大切さを教えてくれます。
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マロニエの木が語るアンネ・フランク
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投稿日:2020/09/18 |
アンネ・フランクについて伝記や日記から知ると同時に、アンネの日記にも書かれている「マロニエの木」の存在が、隠れ家での生活を続けるアンネの心の支えのひとつであったことを知ることのできる絵本です。マロニエの木の視点から、アンネについて語り、戦争について語られ、世界に問いかけています。沈黙の世界に存在するマロニエの木が、アンネについて語り、ひとびとに伝えたいこと。自然の美しさのなかにひとびとが共に存在し、生きることができる平和な世界を願って。
第二次世界大戦中に、アンネ・フランクが過ごした隠れ家の裏庭に立っていたマロニエの木は2010年に倒れてしまいました。しかし、その苗木が自由と平和の大切さを伝え続けるために、日本にも寄贈されています。
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悲しみの受容のなかにある家族の愛を伝えて
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投稿日:2020/09/18 |
表紙の絵で心震える方は、動物が好きな方や自然と共に生活をされている方、北国の生活を経験されている方なのかもしれません。北海道の野生動物の“いのち”をまっすぐに語っている本で,木版画絵本作家の手島圭三郎さんの2作目(1983年)になります。2015年に再度出版されるまで,ほとんど書店では探すことができませんでした。「おおはくちょうのそら」から“いのち”と“家族の愛”をメッセージとして受け取ることができます。この本は子どもから大人まで、そして朗読していただくと,情景が描き出され最後に近づくにつれて声にならなくなります。死に寄り添うおおはくちょうの一家の姿を通して、家族の愛といのちの悲しみの受容を広大な自然が優しく、そして巡りくる季節が家族の思い出とともに、おおはくちょう一家を包み込みます。木版画のタッチが、広大な自然の景色を導いてくれます。
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まるい地球の上で手を繋ぐ
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投稿日:2020/07/11 |
世界の8人の絵本作家と安野光雅さんの絵本です。こんな素敵なコラボレーションは絵本を愛する心が繋がっているからこそ。
1冊で“ちいさな世界の絵画展”が楽しめます。
世界8ヶ国、8人の絵本作家と安野光雅さん(無人島のタスケ)で描かれる、まるいちきゅうに住んでいるおともだちのまるいちにち。
安野光雅さんからのメッセージは、ちがうでしょうが、そっくりなのですよ。ちがいの、なぜには答えはかいてありません。おとなになって自分でみつけて欲しい。
この本は、小さい頃からひとつしかないもののなかにも様々な世界があること,お互いの感性の違いがあることについて、幼少期から自然に受け入れる心の器を育てていくことで “違いの素晴らしさを認め合う” ということを感覚的に育て上げる1冊とも言えるでしょう。
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ワクワクのなかから数を学ぶ
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投稿日:2020/07/10 |
数を学ぶと書くと、なんだか教科書のようで硬い印象がありますが
ひっこしは子供の頃の憧れの一つではなかったでしょうか。こんなおうちに棲んでみたいな。こどもたちだけのおうち、お友達と一緒に住んだらたのしいだろうな。
最初のページには、幼稚園おなじみの木の椅子。右に10脚、左に10脚、子どもたちは1,2,・・・10人。お行儀よく座っている子も居ない子も、さあ、子どもたちが一人ずつ、お隣へお引っ越しします。文章は最初の2ページだけ。
なまえもつけてあげてください。おはじきをおいて、など、安野さんのメッセージを説明書として大人としっかり読んだら、子どもたちと一緒に次のページからはお引っ越しです。
じっくり見ていくと、実はちゃんとそれぞれの持ち物も一緒に引越ししています。一人一人が気に入っている大切な持ち物が何かを探しながら、そして、あいた窓から見える子どもと見えない子ども。あわせて10人が消えることは決してありません。入学前に是非親子で楽しんで欲しい1冊です。
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オニがにぎったおにぎりの味
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投稿日:2020/05/28 |
ふしぎふしぎ、オニがにぎったにんげんに届けるためににぎったふっくらおにぎりは、お米のつぶがよーくみるとにこにこと黒いのりの大きなお口で笑っているようにみえるのです。にんげんに届けるためのオニの工夫がなんとも「オニ」らしくなく愛らしいカバーはおにぎり工作ができる遊び心もあります。。あまりに美味しそうなおにぎりに、巻末を見て納得、取材協力にプロのおにぎりやさん。これはオニに太刀打ちできないはずだ、と。オニのにんげんをよろこばせようと握ったおにぎりの味。私もいただきたいです。
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