新刊
はっけんずかんプラス 妖怪

はっけんずかんプラス 妖怪(Gakken)

しかけをめくると妖怪が登場!今大人気の本格子ども向け図鑑

  • 笑える
  • びっくり
新刊
きみの話を聞かせて しろさめ作品集

きみの話を聞かせて しろさめ作品集(小学館集英社プロダクション)

全編透明水彩画で描かれたイラスト作品に、描き下ろしのショートコミックを大幅に加えた、待望の作品集!

  • 泣ける
  • かわいい
絵本ナビホーム  >  スペシャルコンテンツ  >  絵本紹介  >  2022年3月 注目の新刊&おすすめ 〜春の絵本〜

連載

2022年3月の新刊&おすすめ絵本

連載トップへ

昨日はぽかぽか暖かかったのに、今日は冬に逆戻り……と「三寒四温」という言葉がぴったりのお天気が続く今日この頃。まさに「春の訪れ」を感じる季節になりました。

お散歩中にちょっと地面に目を落としてみると、気づかないうちに青いオオイヌノフグリ、紫のホトケノザ、白いナズナ、そして黄色いタンポポが花を咲かせています。そして桜の木を見上げれば、枝全体がほんのりピンク色になって、チラホラと薄いピンクの花びらがみえる樹も。辛い出来事も起きていますが、ゆっくりとでも確実に移り変わる季節を感じると、ちょっぴり元気が出そうな気がします。

そんな春の訪れを感じる絵本が、今年もたくさんそろいました! 花や虫、そして動物など、身近の小さな出来事から春を感じる素敵なおはなしがそろっていますので、ぜひお気に入りを見つけてくださいね。

春にまつわる花や虫をテーマにした絵本

3びきのかわいい子リスたちが、早春の森を駆け巡る『もう はるですね』自然の美しさをじっくり味わえる絵に感動

  • もう はるですね

    出版社からの内容紹介

    春が来ると雪はどこへ行くの?子リスの兄弟が雪どけ水を追って行くと…。早春の森の空気があふれ出て読者を春の喜びで包む。色をおさえた美しい絵本。

この書籍を作った人

いわむら かずお

いわむら かずお (いわむらかずお)

1939年東京生まれ。東京芸術大学工芸科卒。主な作品に『14ひきのあさごはん』(絵本にっぽん賞)など「14ひきのシリーズ」、エリック・カールとの合作絵本『どこへいくの?To See My Friend!』(童心社/アメリカ、ペアレンツチョイス賞)、『ひとりぼっちのさいしゅうれっしゃ』(偕成社/サンケイ児童出版文化賞)、『かんがえるカエルくん』(福音館書店/講談社出版文化賞絵本賞)、「トガリ山のぼうけん」シリーズ、「ゆうひの丘のなかま」シリーズ(理論社)などがある。98年栃木県馬頭町(現・那珂川町)に「いわむらかずお絵本の丘美術館」を開館、絵本・自然・こどもをテーマに活動を続けている。栃木県益子町在住。

「こりす」シリーズ

なかやみわさんが科学と心の成長をテーマに描いた絵本『たんぽぽのちいさいたねこちゃん』小さい一粒の種が秘めた大きな可能性

  • たんぽぽのちいさいたねこちゃん

    出版社からの内容紹介

    たねこちゃんは、たんぽぽの綿毛の子。小さくて弱くて自分に自信がありません。ある日突然、旅立つことになり散々な目に。旅先で出会った苔のみんなには「君ならできる!君はすごい子」と言われ……。泣いて、笑って、心が暖かくなる楽しいお話。

この書籍を作った人

なかや みわ

なかや みわ (なかやみわ)

埼玉県生まれ。女子美術短期大学造形科グラフィックデザイン教室卒業。企業のデザイナーを経て、絵本作家になる。主な絵本に「そらまめくん」シリーズ(福音館書店・小学館)、「ばすくん」シリーズ(小学館)、「くれよんのくろくん」シリーズ(童心社)、「どんぐりむら」シリーズ(学研)、「こぐまのくうぴい」シリーズ(ミキハウス)など多数ある。愛くるしく魅力的な登場人物を描いた絵本作品は、子どもたちの絶大な支持を受けている。

ライオンになった小さなたんぽぽの冒険譚『たんぽぽライオンのゆめ』ラストシーンを見るとまた最初から読みたくなる文字のない絵本

  • たんぽぽライオンのゆめ

    出版社からの内容紹介

    この本のタイトルには、睡眠中の「夢」と願望を意味する「夢」の両方がかけられています。自然の中にある小さな一つの生命にも、果てしない大きな可能性が秘められているということが、たんぽぽライオンからのメッセージのひとつです。想像力をときはなつ、文字のない絵本。

てんとうむしが卵を産む場所はどこ?『たびするてんとうむし』ナナホシテントウはアブラムシを食べる益虫!

  • たびするてんとうむし

    出版社からの内容紹介

    緑ひろがる田園地帯で、卵をうむ場所をさがす真っ赤なてんとうむし。小枝そっくりのナナフシ、葉っぱによく似たキリギリス、花びらみたいなハナカマキリ……次々と風変わりな虫に出会います。追いはらわれても食べられそうになってもへこたれません。やがてたどり着いた先には、大好物がうようよ!巻末にミニ解説を収録。

この書籍を作った人

イザベル・シムレール

イザベル・シムレール (いざべるしむれーる)

フランス生まれ。絵本作家、イラストレーター。ストラスブールの美術学校出身。アニメーション作品も数多く手がける。美術館や博物館とのコラボレーションで、子どもたちのための教材をつくったり、ワークショップを行ったりしている。絵本作品に、『ねむりどり』(フレーベル館)、『シルクロードのあかい空』『あおのじかん』『はくぶつかんのよる』『ゆめみるどうぶつたち』(以上、岩波書店)などがある。

この書籍を作った人

石津 ちひろ

石津 ちひろ (いしづちひろ)

1953年愛媛県生まれ。早稲田大学文学部仏文科卒業。3年間のフランス滞在を経て、絵本作家、翻訳家として活躍中。『なぞなぞのたび』(フレーベル館)でボローニャ児童図書展絵本賞、『あしたうちにねこがくるの』(講談社)で日本絵本賞、『あしたのあたしはあたらしいあたし』(理論社)で三越左千夫少年詩賞を受賞。訳書に『リサとガスパール』シリーズ(ブロンズ新社)他多数。

荒井良二さんが初めて描く「季節」の絵本。春の日差しのような黄色と水色のコントラストが眩しい『はっぴーなっつ』

  • はっぴーなっつ

    みどころ

    わたしの耳は、ときどき遠くへ旅をするんだよ。ほんとだよ。朝早くにベッドの中で耳をすませば、きこえる、きこえる。

    とりの声や、やさしい風の音、明るくなる空の音に、配達の音。バスが走り出せば、ボートも動き出し、さかながピョンとはねて、ミツバチがとんで。それからそれから……わたしの目をひらかせてくれる。

    「おはよう!春ですよ!」

    夏がくれば、部屋の中に雲が入ってきて、そこかしこに夏のにおいをふりまくの。気がつけば、いつの間にかわたしはすっかり夏のこども。秋からは、招待状が届きますよ。嬉しくて嬉しくて。ポケットにいれて、出かけます。そして冬はとっても静か。ロウソクに火を灯すと……。

    「わたし」のまわりのあちこちに隠れているのは、移り変わる季節の小さな「けはい」。それをたぐり寄せていくことが、こんなにも嬉しくて、こんなにも心を浮き立たせてくれるものだったなんて。この気持ち、なんだかずっと忘れていたみたい。

    タイトルの「はっぴーなっつ」は、幸福の「ハッピー」と、作者の荒井良二さんが子どもの頃から愛読されていたスヌーピーの「ピーナッツ」とをかけ合わせた造語なのだそう。その表現も、コマ割りで細かくユーモラスに描かれる部分と、明るい色彩で画面いっぱいに描かれた幸福感あふれる絵が交互に現れ、オマージュと個性が融合した、とても新しい表現となっているのです。

    晴れ渡った空のような背景の色。そこに立つ黄色いワンピースを着た女の子。一度でもこの絵本を体験すれば、表紙を見ているだけで、心があっという間にどこかへ飛んでいってしまいそうな気分にさせられます。そのくらい愛らしく、幸せな1冊です。今日とは違う明日がきて、去年とは違う春がくる。そんな希望がたくさんの子どもたちに届きますように。

この書籍を作った人

荒井 良二

荒井 良二 (あらいりょうじ)

1956年山形県生まれ 日本大学芸術学部芸術学科卒業。 イラストレーションでは1986年玄光社主催の第4回チョイスに入選。1990年に処女作「MELODY」を発表し、絵本を作り始める。1991年に、世界的な絵本の新人賞である「キーツ賞」に『ユックリとジョジョニ』を日本代表として出展。1997年に『うそつきのつき』で第46回小学館児童出版文化賞を受賞、1999年に『なぞなぞのたび』でボローニャ国際児童図書展特別賞を受賞、『森の絵本』で講談社出版文化賞絵本賞を受賞。90年代を代表する絵本作家といわれる。そのほか 絵本の作品に『はじまりはじまり』(ブロンズ新社)『スースーとネルネル』(偕成社)『そのつもり』(講談社)『ルフランルフラン』(プチグラパブリッシング)などがある。2005年には、スウェーデンの児童少年文学賞である「アストリッド・リンドグレーン記念文学賞」を、2006年に「スキマの国のポルタ」で文化庁メディア芸術祭アニメーション部門優秀賞を受賞。

イースターやうさぎをテーマにした絵本

繊細な美しさを放つイースターエッグの絵にうっとりしちゃう『みならいうさぎのイースターエッグ』

  • みならいうさぎのイースターエッグ

    出版社からの内容紹介

    米国で40年以上愛されている
    イースターの絵本

    うさぎのオーソンの父さんと母さんは、
    イースターのたまごに絵をつける仕事を
    しています。
    ひとりむすこのオーソンも、その仕事をしたいと
    思っていましたが、まだ父さんたちも、
    オーソンをあてにしていませんでした。
    ところが、オーソンが一家の古い車に
    イースターエッグのような模様をかくことを
    思いつき、それが評判になります。
    そして、オーソンの考えついた
    新しいイースターエッグも人気がでて…?
    初版1976年、米国で40年以上愛されている、
    楽しく美しいイースターの絵本。

    レビューより


    「魔女たちのパーティー」で作者のエイドリアン・アダムズが好きになったので、別の本もと思い読んでみました。イースターエッグのえつけみならいの少年オーソン。まだまだ遊びたくて、絵付けに途中であきていたりしたオーソンが、だんだんと、絵付けに夢中になってくる過程が、繊細できれいな絵で描かれています。素敵なイースターの絵本でした。
    (あんじゅじゅさん)

この書籍を作った人

三原 泉

三原 泉 (みはらいずみ)

1963年宮崎県に生まれる。東京大学文学部卒業。訳書に、『アリクイのアーサー』(のら書店)、『ねむれないふくろうオルガ』(偕成社)、『こちょこちょがいっぱい!』(ほるぷ出版)、『ソフィーとガッシー』『手と手をつないで』(BL出版)、「教会ねずみとのんきなねこシリーズ、『マドレーヌは小さな名コック』(徳間書店)などがある。

うさぎのお母さんが「特別な仕事」を任されて大活躍!『かあさんうさぎと金のくつ』

  • かあさんうさぎと金のくつ

    出版社からの内容紹介

    イースターうさぎになれるのは、たくさんいるうさぎのなかでも、たったの5ひき。
    たまご宮殿の長老うさぎが選ぶことになっています。
    ある年のこと、21ひきの子どもがいるかあさんが、
    イースターうさぎに選ばれました。
    かあさんうさぎは、子どもたちに留守をまかせ、
    たまご宮殿に出かけていきました。
    かあさんうさぎが任せられた仕事とは…? 
    米国で50年以上愛されているイースターの絵本を、幼年童話の形にしました。

「ねえ」「なあに?」と仲良し2ひきが繰り返す会話にほっこり『ねえシルビーなあに?トルー』何気ない日常の幸せを味わおう

  • ねえシルビーなあに?トルー

    出版社からの内容紹介

    うさぎのシルビーとヘビのトルーは、ルームメイト。食事をしたりボウリングに出かけたり、寝る前に本を読んであげたり。ふたりのなにげない穏やかな日々の暮らしと友情を、魅力あふれる水彩画でユーモラスに綴った絵本です。

< 2022年2月新刊&おすすめ

> 2022年4月新刊&おすすめ

今、あなたにオススメ

出版社おすすめ



絵本ナビ編集長『はじめての絵本 赤ちゃんから大人まで』2月24日発売!
【絵本ナビショッピング】土日・祝日も発送♪
全ページためしよみ
年齢別絵本セット