絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。
絵本紹介
2022.05.20
五月晴れが終わりを迎えればやってくる梅雨。今年の梅雨入りは例年より早く、沖縄地方では5月4日には梅雨入りをしたと気象庁から発表がありました。
雨が降り、外に出られない日が続くと、大人だけでなく、子どもも気が滅入ります。テレビやタブレットで映画や動画を見るのもよいですが、それも続けば飽きてしまうもの。
たまには趣向を変えて、本を手に取ってみてはいかがでしょう。
小学校中学年から大人の方まで楽しめるちょっと長めの児童書を集めました。「うちの子はなかなか本を読んでくれなくて……」というご家庭は、まずはパパママが本を読む姿を見せて、「この本って面白いのかも?」とお子さんに思ってもらうのも一計です。親子で読んで、感想を伝えてみると、自分が思っていたのとは違う意外な我が子の感想が知れて、発見があるかもしれませんよ。
出版社からの内容紹介
ぼくんちで、一番いばっているのはかあちゃんです。今朝も朝からガミガミうるさくって、ぼくはハラがたちました。かあちゃんにいいたいのは、何日も同じごはんをつくらないでほしいです。さいごに、かあちゃんはすぐ「早く」っていうけれど、ぼくが「早く」っていうとおこるのは、やめてほしいと思います。
……ぼくの作文を読んだ父ちゃんは大笑いして「かあちゃんはほめるときげんがよくなるんだ。とにかくほめること。パソコンもビデオも扱い方をまちがえると動かないだろ、それと同じさ」
扱い方! そうか、扱い方さえまちがえなければ、かあちゃんなんてちょちょいのちょいだ!
哲哉はこうして、かあちゃん取扱説明書を書きはじめたのだが…。
この書籍を作った人
神奈川県に生まれる。『糸子の体重計』(童心社)で第46回日本児童文学者協会新人賞、『空へ』(小峰書店)で第39回日本児童文芸家協会賞を受賞。全国児童文学同人誌連絡会「季節風」同人。作品に『かあちゃん取扱説明書』『アポリア―あしたの風―』(共に童心社)「車夫」シリーズ(小峰書店)『カーネーション』(くもん出版)『ぼくらの一歩30人31脚』(アリス館)『トリガー』(ポプラ社)など作品多数。
この書籍を作った人
1965年、東京都生まれ。作品に『いえでででんしゃ』『いえでででんしゃはこしょうちゅう?』『ねこじまくん』『風の森のユイ』(以上、新日本出版社)、「バッテリー」T〜Y(教育画劇)、『りんごの木』『いちばん星、みっけ!』(ポプラ社)、『なまくら』(講談社)など多数。
出版社からの内容紹介
このねこは、魔法のねこ?
大おじさんのおもちゃ屋にやってきた不思議なねこを中心に、
女の子と大おじさんとそのまわりの人々の交流を描く、心あたたまる物語。
◇イギリスの権威ある文学賞、コスタ賞の児童書部門を受賞するなど、高い評価を受ける作家が贈る珠玉の一冊。
◇人気絵本作家くらはしれいの味わい深い挿絵をたっぷりと入れました。
◇訳者は、スタジオジブリによって映画化された児童文学『アーヤと魔女』や、『大魔法使いクレストマンシー クレストマンシーの魔法の旅』を訳した田中薫子。
◇小学校中学年から
ある日、ハティの大おじさんのおもちゃ屋にやってきたのは、あざやかな明るい緑色の目をした、かしこそうなねこ。
その日から不思議な出来事が、大おじさんのお店で次々に起きて…?
この書籍を作った人
岐阜県在住。雑誌、一般書籍の装丁画・挿絵やオリジナル雑貨のイラストなどを手掛ける。絵本に『レミーさんのひきだし』(作・斉藤 倫、作・うきまる/小学館)、『王さまのお菓子』(作・石井睦美/世界文化社)がある。
出版社からの内容紹介
テールは三日月島にすむ、海の宅配便<ドルフィン・エクスプレス>の配達員。スピードボートであちこちの島や湾に荷物を届けるのが仕事だ。ある日、テールは配達先のヒスイ島で、なぜか受けとりを拒否されてしまう。送り主は、かつてあこがれだった伝説のヨットレーサー、うみねこ島のフルヤ・サンゴロウだった! サンゴロウに荷物を返しにうみねこ島に向かうテール。しかしそのなぞめいた荷物を扱ううち、テールは自分のからだの中にべつの生き物がいるような奇妙な感覚をおぼえ始める。その荷物の中身とは? そして、そのなぞはとけるのだろうか?
人気ロングセラー<黒ねこサンゴロウ>シリーズからつづく海の冒険物語。
岩崎書店版<ドルフィン・エクスプレス>シリーズ(2002〜2007年)の新装改訂版。
この書籍を作った人
1957年、福岡県に生まれる。東京学芸大学卒業。1996年に「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で路傍の石幼少年文学賞を受賞。主な作品に『みけねこレストラン』『きょうりゅう1ぴきください』『もしもし・・・』(偕成社)、『せんろはつづく』『ねえだっこして』「おてつだいねこ」シリーズ(金の星社)、『アフリカないしょだけどほんとだよ』(ポプラ社)、『クッキーのおうさま』(あかね書房)などがある。
この書籍を作った人
1952年、東京都生まれ。東京芸術大学中退。「黒ねこサンゴロウ」シリーズ(偕成社)で赤い鳥さし絵賞を、『ぼくの鳥の巣絵日記』で講談社出版文化賞絵本賞を、『ニワシドリのひみつ』(岩崎書店)で産経児童出版文化賞JR賞を受賞。主な絵本作品に『ピン・ポン・バス』『がんばれ!パトカー』(偕成社)、『せんろはつづく』『つみきでとんとん』(金の星社)、エッセイに『バサラ山スケッチ通信』(小峰書店)などがある。また鳥の巣研究家として 『日本の鳥の巣図鑑 全259』(偕成社)、『鳥の巣いろいろ』(偕成社)、『鳥の巣の本』『世界の鳥の巣の本』『ぼくの鳥の巣コレクション』(岩崎書店)、『鳥の巣みつけた』『鳥の巣研究ノート』(あすなろ書房)などの著書があり、全国で鳥の巣展覧会を開催している。
出版社からの内容紹介
わたしは物語を作るのが好き。11歳の少女メアリーは、島のだれとでも手話で話し、いきいきと暮らしています。一方馬車の事故で死んだ兄さんのことが頭を離れません。ある日傲慢な科学者に誘拐され、ことばと自由を奪われて……。手話やろう文化への扉を開く、マーサズ・ヴィンヤード島を舞台にした歴史フィクション。
この書籍を作った人
埼玉県生まれ。児童文学や絵本の翻訳にたずさわる。おもな作品に『きみはたいせつ』『フランクリンの空とぶ本やさん』のシリーズ(いずれもBL出版)や『キャラメル色のわたし』『地球のことをおしえてあげる』(いずれも鈴木出版)、『300年まえから伝わる とびきりおいしいデザート』(あすなろ書房)、『わたしたちだけのときは』(岩波書店)、『サディがいるよ』(福音館書店)、『いえのなかと いえのそとで』(廣済堂あかつき)など多数。やまねこ翻訳クラブ会員。山形県在住。
出版社からの内容紹介
親友の莉奈に推されて手芸クラブ長になっちゃった!? 新メンバーで書記になった5年生男子ひかるの発言もいちいち気になる。わたし、ビシッとしたクラブ長になれるかな?
出版社からの内容紹介
新しい学校、新しい生活になじもうと努力するジョーダン。実は病気で入院していた経験がある。心配性のママが毎日持たせてくれるスープを、ある日ホームレスの男性にあげたことから、家族や学校や地域まで巻き込んで、思わぬ「スープ運動」が広がっていく。ジョーダンは、入院中に知り合った少女とかわした約束―できる限り人にいいことをしよう!―が自分を支えていたこと、そして小さな思いやりが世界を変えるかもしれないということに気づいていく……。オックスフォード大学の学生が、自転車にスープを積んでホームレスに配ったという実話がもとになった、一杯のスープのように温かいお話。