どんなに暗くても、きっと見つかる、希望の光。
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絵本紹介
2025.04.18
まもなくGW!レジャーや旅行、帰省、今年はどんなお楽しみが待っていますか?子どもたちにとっては、どこに行くかと同じくらい、どんな乗り物に乗るのかも重要!車、電車、新幹線に飛行機、船……普段は利用しない乗り物や長距離の移動にワクワクする顔が目に浮かびます。
今回は、お出かけにも持っていける乗り物の絵本が大集合!
戸田デザイン研究室『リングカード・シリーズ』9作目となる『のりもの』は空・海・陸の47の乗り物が情緒たっぷり、美しく描かれていて眺めるだけでも楽しいカードです。新幹線での移動を予定している子には『ずかんえほん しんかんせんのおしごと』がおすすめ!運転士さんや駅員さん以外にも、エクスプレスドレッサー、セキュリティクルーなど初めて知る仕事がたくさん登場します。一風変わった電車が登場する『ガタンゴトンしょうてんがい』『でんしゃがとおりまーす!』などおはなし絵本や、小さい子向けのボードブックや音の出る絵本も揃いました。
ちょっと長くて持て余しそうな移動の時間も、絵本や図鑑のお供があれば心強いですね。乗り物の迫力、乗り心地、目に入る景色、全てが楽しい思い出になりますように!
この書籍を作った人
(戸田靖 1962年−)東京都武蔵野市生まれ。有限会社戸田デザイン研究室 代表取締役。とだこうしろうの次男。雑誌編集、広告制作などの仕事を経て現在の仕事へ。書籍の編集・デザイン、木工品などの制作はもちろん、展示会などの空間デザインからフェアパネル・POPまで、戸田デザイン研究室の制作物すべてを手がける。クールな装丁と大胆な編集が話題を呼んだ『完全版・国旗のえほん』、美しさにこだわり木工職人と作った『あいうえおつみき』、新しいコンセプトの『Baby book』など、子どもや出版のジャンルを超えたユニークなモノ作りを行なっている。
この書籍を作った人
1945年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。絵本作家。子どもから大人まで幅広いファンを持ち、その著作は450冊を超える。世界中で翻訳出版されている絵本も数多い。『かくしたのだあれ』『たべたのだあれ』(以上文化出版局刊)でサンケイ児童出版文化賞受賞のほか、ボローニャ国際絵本原画展等、受賞多数。『みんなうんち』(福音館書店刊)、『きいろいのはちょうちょ』(偕成社刊)、『さる・るるる』(絵本館刊)などの作品がある。
みどころ
幼稚園の帰り、コウくんはおかあさんと一緒にお買い物へ。
「ガタンゴトン ガタンゴトン」
あれれ、向かったのはスーパーではなくて、電車のホーム?
すると、電車の中から呼び声が聞こえてきます。
「いらしゃいませー」
なんと、やってきたのは商店街の電車! 車両に乗り込むと、そこは八百屋さんに花屋さん、ケーキ屋さん。コウくんとおかあさんが次の車両に進むと、パン屋さん。明日の朝ごはんの買い物をすませて、さらに魚屋さんでは釣りを楽しみ、途中の駅でおとうさんと待ち合わせ。まっくらトンネルに入ると、おばけたちのお店が並び、安売り会場では大混雑。抽選会でガラガラポンすると、なんとコウくん一等賞! その賞品は……?
どの車両にも、画面いっぱいに登場するたくさんの動物たち。その愛嬌のあるキャラクターを描いているのは絵本作家古沢たつおさん。それぞれが細部まで精緻に描かれ、生き生きと動き回り、いつまでも見飽きることのない魅力的な場面が続きます。
なんといってもワクワクしてしまうのは、「お買いもの×電車」という組み合わせ! 毎日の帰り道でお買いものを済ませられるだけでなく、商店街というだけあって、お店の種類も豊富で豪華なのです。いいないいな、こんな電車。どうして実在しないのでしょうね!
コウくんとおかあさんとおとうさんの時間を追うのも楽しいですし、それぞれの車両のお店の様子を観察したり、違う家族を探すだけでも時間はどんどん過ぎていってしまいそう。見ごたえたっぷりな一冊です。
この書籍を作った人
東京都生まれ。絵本のワークショップあとさき塾で学ぶ。主な作品に「クヌギくんのぼうし」(風濤社)「おしゃれなからすガラフィーさん」(おはなしプーカ・学研)お散歩と、猫が好き。
この書籍を作った人
1919年高知県生まれ。東京高等工芸学校図案科卒業。高知新聞記者、三越宣伝部のグラフィックデザイナーなどを経て独立。漫画家として活動する。1973年最初の絵本『アンパンマン』(フレーベル館)を刊行。『アンパンマン』は人気が高まりアニメ化され現在も子ども達に大人気キャラクターとして広く知られている。また同時期に雑誌「詩とメルヘン」(サンリオ)を創刊し、30年間編集長を務めた。主な作品に絵本『やさしいライオン』『チリンのすず』(フレーベル館)、作詞に『手のひらを太陽に』『それいけ!アンパンマン』など。90年、勲四等瑞宝章受賞。95年、日本漫画家協会文部大臣賞受賞。日本漫画家協会理事長。
この書籍を作った人
1958年群馬県生まれ。大阪芸術大学芸術学部写真学科卒業。社員カメラマンを経て1990年からフリー。自動車、飛行機、船など乗り物を中心に、図鑑や雑誌などの撮影執筆で活躍。『小学館の図鑑NEO 乗りもの』(小学館)、『はっけんずかん のりもの』(学研)、『のりもの だいすき!』(ひかりのくに)、「のりもの」シリーズ(JTBパブリッシング )など作品多数。JRPS日本鉄道写真作家協会会員。
みどころ
ゆうくんがおかあさんと一緒にホームで電車を待っていると、通過電車が通り過ぎていきました。快速や特急の電車かなと思ったら、なんと乗っているお客さんがみーんな「鳥」!
ところが。ゆうくんが「へんだったよね?」と聞いても、おかあさんは電車を見ていなかったので「??」。
この後も、ゆうくんは「へん」な電車を目撃しますが、おかあさんは見逃しっぱなし。そんなおかあさんがちょっぴりもどかしい反面、自分だけが知っている秘密のことに、ゆうくんはなんだかワクワクしてきました。そうして何本かの電車が通った後、やっとゆうくんとおかあさんも電車に乗って出発しました。ところが、その先にはアッと驚く光景が……!
電車に乗る前の時間、大人は結構忙しいもの。行く先を調べたり、忘れ物がないかカバンの中を確認してみたり。もしかしたら、その間に子どもたちのしか見えていない世界が広がっていたとしたら? 夢が広がりますよね。
カバーの裏が「へん」な電車のポスターになっているので、読み終わった後はぜひ飾ってみてくださいね。
この書籍を作った人
東京都生まれ。パレットクラブスクール卒業。第三回ピンポイント絵本コンペ最優秀賞受賞。『なんのぎょうれつ?』で2011-2012フランス・ノールイゼールこどもが選ぶ文学賞(幼児の部)/2014スウェーデンピーターパン賞受賞。ほか作品に『なんのじゅうたい?』『こんできました』『すやんこすやんこおやすみなさい』など。
出版社からの内容紹介
でんしゃくんといっしょにバイバーイ!
絵本をめくればお出かけ気分。でんしゃくんといっしょに手を振って、バイバイがしたくなるあかちゃん絵本です。
「ぼく、でんしゃくん。えきをしゅっぱつするよ。いってきます。」
手を振って駅長さんにバイバイしたら、踏切で待っている子どもたちにバイバーイ。
山のヤギさんやウマさんにバイバーイ。空の飛行機くんにバイバーイ。海の船さんにバイバーイ…。
あかちゃんの手にやさしい角丸のボードブック。
軽量で、お出かけのおともにもおすすめの小さな絵本です。
担当編集者より
駅を出発したでんしゃくんが、途中で出会う動物さんや乗り物さん「バイバーイ」と手を振る、繰り返しが楽しいお話。子どもたちが、でんしゃくんといっしょになって「バイバーイ」と挨拶を楽しめるファーストブックです。
この書籍を作った人
1980年、兵庫県生まれ、京都府育ち。立命館大学国際関係学部卒業。貿易会社勤務ののちイラストレーターに。2006年、第7回インターナショナル・イラストレーション・コンペティションで優秀賞受賞。主な作品に『夏がきた』『神社のえほん』(以上、あすなろ書房)、『そらいっぱいの こいのぼり』(世界文化社)、『やめろ、スカタン!』(作・くすのきしげのり、小学館)、『えほん遠野物語 おまく』(原作・柳田国男、文・京極夏彦、汐文社)、『きみも運転手になれる! パノラマずかん 運転席』(作・宮本えつよし、パイ インターナショナル)などがある。
この書籍を作った人
大阪府堺市生まれ。魚座。大阪芸術大学デザイン学科卒業。(株)京田クリエーション入社。2001年、2003年、2006年、2011年ボローニャ国際絵本原画展入選。明治「マーブル チョコレート」キャラクターの「マーブルわんちゃん」、兵庫県西宮市観光キャラクター「みやたん」など、多くのキャラクターデザインを手がけるとともに、イラストレーターとしても活躍している。その他の主な作品に、『怪談レストラン』シリーズ(童心社)の装丁・挿し絵、『おはなし・くろくま』シリーズ『わくわく・くろくま』シリーズ(ともにくもん出版)、エッセイ集『キャラクターデザインの仕事』(大日本図書)『うごくくるまえほん 』(ミキハウス)など。見た人を元気にする作品づくりがモットー。
文/竹原雅子
編集/木村春子