暗いところが気になって仕方がない主人公の「ぼく」は、思い切ってくらやみに話しかけてみます。 「だれかいるの?」 「……いないよ」 思いがけない、くらやみからの返事! そして僕は「くらやみ」と一緒に、夜空をめぐる旅に出て……。 劇作家・前川知大、初の絵本。こどもとおとなのための舞台「暗いところからやってくる」を、絵本版オリジナルストーリーでお届けいたします。
暗いことって、それだけで怖いけれど、暗いからこそ見える世界もあるのだと思います。
少年の怖さはよくわかるのですが、その暗闇が呼びかけたのは、友だちになりたかったからでしょうか。
街の明かり、夜の公園の生き物たち、夜の海のきらめき、星さえも身の回りの明るさが邪魔して、良く見えないものばかり。
闇の中の空中散歩は、夢だったけれど素晴らしい体験だと思いました。
暗闇には暗闇の楽しさがあることを語っています。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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