くまの子が外であそんでいると、はなびらがとんできました。 青空に、ピンクのはなびらが、ひらり、ひらり。 満開の桜の枝からふわふわと、はなれてただよってきたピンクのはなびら。
こねこは、ちょうちょだと思ってとびつきます。 パンダはゆきだと思って、はなびらのうえででんぐりがえし。 ぞうは思わず大きなくしゃみをして……。
ふわり、ふわり。 さらさら、さらさら。 はらり、はらり。
はなびらが舞い、地面におりてきます。 からだにくっついて、もようになって。 あたりいちめんしきつめ、じゅうたんのようになって。 動物の子どもたちは笑顔で両腕をひろげ、からだいっぱいに、桜のはなびらを感じます。
春、らんまん。 そんな言葉がぴったりの、春らしい絵本です。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
桜のはなびらが、ひらりひらりと飛んできました。こねこはちょうちょだと思ってとびつきました。さらさらとパンダの上に飛んできたら、パンダはうれしくなってでんぐり返しをしました。まわりは桜が満開です。みんなが待ちわびた春の訪れを、柔らかなタッチで見事に描き出した一冊です。入園入学進級の季節にぴったり。耳に心地よい擬音とともに春の世界へ誘います。
桜が満開、花びらが舞い散る様子を描いてあります。
動物たちが、花びらとじゃれあう様子が面白いです。
右にその様子、左でクマくんが真似をしていますね。
そう、一緒に体感する趣向です。
そして後半、くしゃみのシーンで、花吹雪へ。
日本人ですもの、桜を愛でるこの感覚、やはりきちんと育んであげたいですね。
文章も心地よく、春の喜びをたっぷり感じてほしいです。
幼稚園児くらいからでしょうか。 (レイラさん 50代・ママ )
|