
沖縄県やんばるの森には、ここにしかいない鳥や虫などがたくさんいます。ぼくと弟げんたと、友達のハルコは、川でうなぎをとったり、バンシルーの木にのぼって実を食べたりする仲良し。そんなある日、オスプレイのヘリパッド建設が始まって、森の木すれすれにオスプレイが滑空するようになりました。ハルコの家族は、引っ越すことになって…。森に暮らす子どもの視点から、静かで安全な暮らしを奪われる不条理さを描いた力作。

こういう絵本を読んでしまうと、とても平和国家の日本などと傍観者を決め込んではいられないと思います。
沖縄にはまだ戦争が残っていました。
同じ日本の中で、米軍基地移転に賛成する人、反対する人がいて、それぞれに「平和」を唱えているのだから、何と無責任な平和論だと思ってしまいます。
一方的な立場で強調するのは本意ではありませんが、子どもたちに考える力を培わせることこそが、大人の課題だと再認識しました。 (ヒラP21さん 60代・パパ )
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