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よい天気につられて散歩にでたきつねは、のどがかわいて、おばあさんのミルクを勝手に飲んでしまいました。怒ったおばあさんは……。アルメニア民話をもとにした、1972年コルデコット賞受賞作。
そこにあったおばあさんの牛乳を飲んでしまったために、しっぽをちょんぎられてしまったきつね。仲間のところに戻って笑われないために、しっぽを返してもらわなければなりません。でも交換条件はなかなか厳しく、そう簡単にはいきません。最後にはやさしい人に助けられて無事にしっぽを縫い付けてもらえましたが、牛乳はずいぶん高くついたようですね。この世は甘くないようで、しかし、無条件の優しさに助けられることもある、意外に奥の深い話だと思います。
2歳の息子に読みました。交換条件というのがまだあまりよく理解できていないようですが、それでも話の繰り返しを楽しんでいました。
あまり馴染みのないアルメニアの民話ですが、あまり文化の違いを感じることなく読めるような気がしました。 (さみはさみさん 30代・ママ 男の子2歳)
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