バイオリンの腕を上げたいと、不思議なお告げに従って、月に願をかけた少年セッピー。願いは聞き届けられたものの、セッピーは白く輝く月の怒りを買い…。音楽、魔法、怪物。海辺の村を背景に、幻想的な雰囲気をかもし出す作品。エイキンの巧みな筋運びと、リーの繊細な絵のハーモニーが見事です。
しっかりと、読み応えのある物語絵本です。
エイキンが紡いだ昔話に、アラン・リーの絵が命を吹き込んでいます。
キーポイントの数字は7。
7回もの繰り返しも、飽きることなく引き込まれます。
波の音、風の音、バイオリンの音色が絵本の中に響いていました。
異空間へ旅してきたような心地よい読後感にひたりました。 (ちゅら。さん 40代・ママ 男の子13歳)
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