街中に、ポツンとたたずむフシギな扉。なかには下へとつづく階段が!
これは、「ちきゅうのかいだん」。降りた先に待ち受けているのは、46億年分の過去の世界!
原人と出会い、マンモスをながめ、どんどんくだっていっても、そこはまだ100万年前の世界。
ネコの祖先ニムラヴスや、ゾウより大きい陸上最大の哺乳類インドリコテリウムとふれあい、やがて現在とはかなりちがう姿をした動物たちがあらわれて、時代を見ればそこは4800万年前。
それから、ついに恐竜の時代。待ってましたティラノザウルス、背中に羽毛の最新形! だいぶ降りてきたぞと思ったら……まだ7000万年前。え、この階段、46億年前までつながってるんだよね!?
化石も、地層も、過去は地面の下にある! タイムマシンのような階段を使って、長大な地球の歴史をふりかえる科学絵本です。タテにひらいて下へ下へとページをめくると、主人公が階段をくだるにつれ、時代も過去へとさかのぼっていく。そのユニークな作りが、冒険心をくすぐります。
今の時代にいる生き物のほとんどは、2万年前には現れていたって!? そもそも生命の源は、猛毒の水の中で生まれた!? 知ってビックリ、学んでたのしい! 地球を生きる命の歴史を見通す、自然科学の入門書です。
休んでなんかいられません、まだまだ先は長いですから。階段はさらに、水の中へとつづいています。46億年の過去をめぐる旅は、フシギとヘンテコでいっぱいな太古の海へと舞台をうつします。さあ、潜水服に身を包み、命の生まれたその先へ──。
階段を降りることで進化を遡る体験ができる、不思議で楽しい絵本です。
(堀井拓馬 小説家)
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じだいを さかのぼる かいだんで、どんな いきものに であえるかな?
階段をくだって楽しむ、地球46億年の旅!
自然科学への入り口にぴったりの作品
まちで見かけた見知らぬ扉。なかに入ると、下へと続く階段が! 思いきって階段をおりてみると、そこには今とはちがう地球の姿があった。時代をさかのぼるふしぎな階段で、むかしの生き物や地球の歴史を見にいこう。
絵本を縦に開いて、階段をどんどんくだっていくと、地球の歴史をさかのぼるという、新感覚の科学絵本です。現在では見ることができなくなってしまった生き物たちの姿を、自然科学絵本の名手・松岡たつひでさんが、イキイキと描いてくださいました。大きな体の哺乳類に出会ったり、大迫力の恐竜が目の前に現れたり。「もしも本当にこんな階段があったら」と、想像するだけで楽しくなる一冊です。
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