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毎年のようにたたりを怖れて若い娘が化け物に差し出される。
人身御供話ですが、化け物は怪しげな踊りで、自分の弱みをさらけ出しています。
いけにえとか、人柱とかちょっと子どもには怖い設定ですが、この手のお話は必ず救いの神があらわれて子どもをほっとさせるのです。
この絵本のお話はその救いの神が犬であるという意外性でインパクトを持っていると思います。
旅の僧侶としっぺいたろうの活躍がみごと。
間に合わなかったらどうするんだろう。
どうして村の人は娘を差し出すのだろう。
そんなことは良いのです。
今にしてみれば不思議な設定ですが、自分の子どもの頃はハラハラドキドキしながら、最後にホッとするような勧善懲悪話が多かったように思います。
化け物がヒヒだったというけれど、イメージしづらいのでやっぱり怪物に思えるかも知れません。
(ヒラP21さん 50代・パパ 男の子14歳)
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