「わたしは あなたが だいすきです
せかいで いちばん あなたが だいじ
いつでも あなたを まもってあげる」
ちいさなちいさな子どもを、おおきな体でどうぶつたちがすっぽり包みこみ、ほおずりします。
子どもは、どうぶつたちの首にうでをまわし抱きつき、ほほをよせ、しあわせそうに目をつぶります。
「どこへだって あなたを たすけに いく
いつだって あなたの みかた」
ワシや恐竜は、ゆうゆうとちいさな子をのせて前進します。
そして、あなたをとくべつだいすきなのは……。
鈴木まもるさんが描くやさしいタッチで、つぎつぎページをめくるごとにあらわれる「だいすき」のかたち。
子どもの手にとりやすい、ちいさい絵本に、愛がいっぱいつまっています。
こんな本を読んでもらったら、その子の心はどんなにしあわせに彩られるでしょう。
どんなに勇気づけられ、気持ちがあたたかくなるでしょう。
贈り物にもぴったりです。
目の前にだいすきなひとがいるしあわせ。抱きしめあえるしあわせ。
日頃ついわすれてしまうしあわせを、この絵本で思い出してくださいね。
そして……あなたの大事なひとりひとりをだきしめて、包んでほおずりして、応援してあげられますように。
「あなたがいるだけでうれしい」「あなたがだいすき」って。
(大和田佳世 絵本ナビライター)
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