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まほうのさんぽみち(評論社)

絵本が大好きな女の子とパパの、幸せであたたかいお話。

チューリップ・タッチ

チューリップ・タッチ

作: アン・ファイン
訳: 灰島 かり
出版社: 評論社 評論社の特集ページがあります!

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作品情報

発行日: 2004年11月
ISBN: 9784566024007

230ページ

出版社からの紹介

生まれつき、邪悪な人間なんていないー! 麦畑の光の洪水の中で、あたしは初めてチューリップに出会った。そして、あたしはチューリップに支配された……。ふたりの少女の激しい友情と、悲劇にむかった結末。少女の心の闇を救う手立てはあるのか? 英国で熱い論議を巻き起こした問題作。

ベストレビュー

根っからの悪い子はいるのか?

イギリスの児童文学、カーネギー賞作家の、アン・ファインの本。

なんか、有名ですよね。この本。
実は、アン・ファインの本の中では、ベストではありません。
一番好きな「フラワー・ベイビー」のことを書きたいのですが。。。
なぜ、ベストではないかというと、そこには、どうしようもない現実が、重く、描かれているからです。
貧しく虐待された少女と転校生の二人の少女の暗い友情が、淡々と描かれます。
数々のいたずら?は、どんどん犯罪度を強めていきます。大人の無責任さ。救いのないラスト。
まず、日本の児童文学にはないです。
イギリスの作家は、ファンタジー物が多いのかなと思っていましたが、こんな現実、現代的なテーマを描く作家がいるのかと、びっくりしました。
ラストの後、少女たちはどうなったのか?考えずに入られません。
「根っからの悪い子はいるのか?」
読後、いろいろ考えさせられる本です。

同じような内容に、オランダの作家ミレイユ・へウスの「コブタのしたこと」があります。こちらのほうが読みやすいかも。

「フラワー・ベイビー」は、とても前向きな本なので、こちらをお勧めします。感動します。元気が出ます。
(宙母さん 40代・ママ )

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