発見と冒険ばかりの毎日、体中に好奇心が満ちあふれた小さな子どもたちに向かって、
「時間ですよ、はい寝なさい。」
なんて言ったって、なかなか素直にスヤスヤ・・・というわけにはいきませんよね。
夜は夜で、とーっても長い時間と知らない世界が待っているんですから。
この絵本『ねんねん ねむねむ おやすみね』は、世界中の子どもたちを気持ちよーく眠りの世界に連れていってくれます。
(大人なんて、タイトルを読んだだけで眠くなってきちゃうのにね!)
「おやまをこえて うみをこえて、くもがどんどん ながれてく。そらがだんだん くらくなる。」
「よぞらに きらきら おほしさま。そろそろふとんに はいろうね。」
「かぜがそよそよ いいきもち。」「ねんねん ねむねむ おやすみね。」
耳に心地よい言葉のリズム、きいていると何だか広い情景が頭に浮かんできませんか?
絵本に目を移せば、青い夜空にきれいな星がきらきら輝いています。
どこかの草むらではヘラジカが、海のそばではイグアナが、たけやぶにはパンダの親子、丘の上にはひつじたちが・・・
みんなみーんな気持ち良さそうな顔して眠りにつこうとしています。
ほらほら、みんながベッドのまわりに集まってきてくれましたよ。
みんなで一緒に「おやすみね。」
可愛い可愛い我が子の寝顔が見たくなったら、この絵本をささやくように読んであげてみてくださいね。
「早く寝なさい!」なんて言うよりも、あっという間に幸せな時間が訪れる予感がしますよ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
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