東日本大震災は終わっていない。失ったものの大きさに慄然とする。報道をはじめ私たち大人は何をしただろう。何ができるのだろう…。子どもに語る「3.11」。心の奥深くに鋭く問いかける長谷川集平の絵本世界。
はっきりとは書いてないが、これは東日本大震災のはなしだ。
流れに逆らって泳ぐ人。
その人は、きっと家に帰ろうと必死に泳いでいるのだろう。
自分がもうこの世にはいないとも知らずに・・・。
本当にそうだと思う。
私もわけが分からないまま命を落としたら、きっと成仏できずに家族のもとに必死で帰ろうとするだろう。
ひとりひとりの人生があり、東日本大震災があった。
5年生の次男は、意味が良く分からないようだった。
私はこの絵本を読んで、少し風化しだした震災の記憶がよみがえった。 (イザリウオさん 40代・ママ 男の子13歳、男の子11歳)
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