新刊
どうぶつのわかっていること・わかっていないこと

どうぶつのわかっていること・わかっていないこと(小学館集英社プロダクション)

「答えのない問いに向き合う力」をはぐくむ新感覚の絵本

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まりちゃる★

ママ・50代・東京都、男の子21歳

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まりちゃる★さんの声

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自信を持っておすすめしたい 感謝のきもちを持つこと  投稿日:2012/12/20
バーナデットのモミの木
バーナデットのモミの木 作: アンデルセン
絵: バーナデット・ワッツ
訳: ささき たづこ

出版社: 西村書店
結局、モミの木は幸せだったのでしょうか?

幸せだったそのときに自分がどんなに幸せだったか気づけなかったから不幸だったのか、
それとも、あとからでも気づくことができたから幸せだったのか…。
望み通りクリスマスツリーとして飾られることができたから幸せだったのか、
たった一晩飾られたあとは放り出され、最後にはたきぎとして燃やされてしまうのは不幸なことなのか…。

どんなに考えても答えは出ませんが、それが当たり前だと思います。
同じ境遇でもそれを幸せと感じるか不幸せと感じるのかはその人次第。
その人が幸せかどうかということは、まわりが決めることではなく、
その人自身の心の持ちようでしか決められないことだからです。
(モミの木は人ではありませんが。)

クリスマスというと、プレゼントをもらっておいしいケーキやご馳走を食べて楽しく過ごす、
というイメージが一般的だと思います。
でも本来の意味は、イエス・キリストの降誕をお祝いするということ。
それはすべての人が愛され、許されている、ということの証しでもあります。

キリスト教に関心のない人にしてみればどうでもいいことなのかもしれませんが、

『今、自分に与えられているものに気づいて感謝する。』

そんなことの大切さについて、この切ないお話をきっかけに
静かに考えてみるクリスマスもたまにはいいのではないかと思うのです。

ただこのお話、簡単に言ってしまえば、
『恵まれた環境に気づくことができずに外の世界ばかりをうらやんでいたモミの木が、
自分がどんなに恵まれていたのか気づいた時にはすでに遅く、結局悲しい最後を迎える』
…ということになりますが、単純にそうとらえてしまうと救いがないような気がします。

内容が深いだけに、いろいろなことを読み取る力のついてきた高学年のお子さんに読んであげたい本だなと思いました。
小さい子たちには、もう少しお預けにしておこうかと思います。
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自信を持っておすすめしたい こんなサンタいやだぁ!  投稿日:2012/12/19
あんたがサンタ?
あんたがサンタ? 作: 佐々木 マキ
出版社: 絵本館
クリスマスの時期にはやはりクリスマスの本を読みたいものですが…。

4年生ともなると「サンタなんて本当はいないんだよ!」なんて言う子が出てきたり、
でもプレゼントは欲しいし楽しみにしてるし…という子もいたり。
(ほんとは気づいているんだけどね。)

サンタさんが活躍するおはなしはもう微妙かな?と思えるような年頃の子供たちにちょうどいいかも、と思って選んだ本です。

出てくるサンタはこんなのいたらやだなぁ…と思うサンタばかり。

間違えてゴミ袋を持ってきていたり(しかもサンタ市指定と書いてあるところが現代っぽくてまたおかしい)、壁に落書きしたり、迷子になったり…。
とにかく突っ込みどころ満載で、
4年生のクラスでの読み聞かせでは笑いがとまりませんでした。

サンタを信じなくなってきた年齢の子供たちもかなり楽しめる、とてもありがたいクリスマス本です。
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自信を持っておすすめしたい 一番大切なこと  投稿日:2012/12/19
クリスマスのかね
クリスマスのかね 作: 竹下 文子
絵: 山田花菜

出版社: 教育画劇
すばらしい贈り物が置かれた時にだけ響くというクリスマスの鐘。

町のお金持ちさん達は、我こそはと競い合って高価な贈り物を用意しますが、
どんなものをささげても鐘はなりません。

一方、ペドロは倒れていた女の人を助けるために、教会を見に行くことをあきらめます。
ずっと前から楽しみにしていたのに。
幼い弟も、心細い気持ちをこらえてひとり教会に向かいます。

この兄弟の優しさと勇気、そして思いやりが何よりもすばらしい贈り物だったのです。


贈り物を選ぶとき、一番大事なことは相手をおもう『心』だと思うのです。

ただ自分が鐘をならしたいがために選ぶ品物。
そこに相手を思いやる気持ちはありません。
一番高価なものだから。なかなか手に入らない貴重な珍しい品物だから。
そんな基準で選んだとしても、それはただの見栄や自己満足に過ぎないのです。

ブランド物に弱い現代人は、贈る側も贈られる側も、そんな大切なことを忘れてしまっているのかもしれないですね。

クリスマスというと子供たちの一番の楽しみはやはりプレゼントなのでしょうが、
本当に価値のある贈り物とはどんな物なのか、ということを贈られる側の子供たちにも考えてもらえるといいなと思います。
お話がとてもシンプルなので、小さなお子さんでもわかりやすいでしょう。

絵もあたたかくてかわいらしく、色彩もきれいでとても素敵です。
外国の絵本かと思いましたが、日本の方が描かれているのですね。

クリスマス前の読み聞かせで使いましたが、
こんなに素敵な本に出会えてとてもよかったです。
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自信を持っておすすめしたい 読んで納得の「おめでとう」  投稿日:2012/03/16
おめでとう ─さいごのゆきのひ─
おめでとう ─さいごのゆきのひ─ 作: 水月 史
絵: 五十嵐こずえ

出版社: 文芸社
冬の最後の雪の日のおはなしです。

「ゆきは とけるものなのです。
とけて きえてしまうまで すてきなものを ごらんなさい。
たくさんたくさん ごらんなさい。」と冬の女神。
「やだぁ、ぼく、とけたくない…」とゆきんこ。

風にとばされたゆきんこくん、『さいごにとける場所』を探して旅に出ます。

「みんなと同じ場所でとけるなんていやだ!」というゆきんこくん。

やっとみつけた場所は、とてもとても素敵なところ。

結果として、ゆきんこくんは弱っていた子猫ちゃんをたすけることになります。

でも、このゆきんこくん、この子猫ちゃんのためとか役に立ちたいとかって
そんなことは考えてなかったんじゃないかな。
ただ自分がこうしたい!!と思っただけ。
子猫ちゃんや男の子やお父さんも、誰もきづいてはいないんだけど、
でも、人知れず誰かの役に立っている。
それって、とても素敵なことだなって思いました。
「おめでとう!!」って言葉がピッタリです。

人への思いやりや親切って、押し売りだったり自己満足だったり、
悪気はなくてもちょっと迷惑なものになってしまったりすることもあるけれど、
こんなふうにさりげなく誰かの役に立てたらいいですね。
たとえまわりにそうと気づいてもらえなくても。
「ただ自分がこうしたいから」って気持ちは思いやりの本質なのかなって思いました。

こどもたちにも、そんなことを少しでも、なんとなくでも感じてもらえたらいいなと思い、3年生の読み聞かせに使ってみました。
みんな静かに聞き入ってくれました。
お話自体は簡単なお話なので、もっと低学年や幼稚園児でも楽しめるでしょう。

絵もとっても素敵なんです!!
きれいな色彩で、ポストカードにしてもよさそうなかわいらしさ。

冬の最後のお話ですが、読み終わったあとの心はとてもあたたかい余韻に満たされて、
もうすぐ春って季節にぴったりの本です。
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自信を持っておすすめしたい 絆だったんだ…  投稿日:2012/02/15
幸せの絵本〜家族の絆編〜大人と子どもの心をつなぐ絵本100選
幸せの絵本〜家族の絆編〜大人と子どもの心をつなぐ絵本100選 編: 金柿 秀幸
出版社: SBクリエイティブ
絵本ナビとの出会いは3年前になります。

息子が小学校に入学して、読み聞かせのボランティアを始めたのがきっかけです。
読み聞かせに興味があったわけでも絵本好きだったわけでもなく、ボランティア登録のお手紙をみて、みんな何かやらなくちゃいけないのかしら?と変な勘違いをして登録してしまいました。

当然のことながら、最初はどんな本を選べばよいのかまったくわからず困り果てていました。そんな時にこのサイトを発見したのです。

それからは本当にたくさんのいろんな本との出会いがありました。
大人が読んでもおもしろいユーモア系、心が暖まるやさしいお話、母親として反省してしまうような少しイタイ本、読み聞かせには向かないけれど見ているだけで楽しい本やとにかく絵がきれいな本、こどもの頃に読んだ(けれど忘れていた)懐かしい本との再会も。
『絵本はこどもが読むもの』と決めつけていましたが、いろんなタイプの絵本があって、大人の心にも響くものがたくさんあることを知り、絵本が大好きになりました。

そしてこの『幸せの本 親子の絆編』を図書館で借りてみてビックリ!
なんと私のレビューが2つも載っているではありませんか!
読み聞かせではおもに楽しいお話を選ぶことが多いので、『親子の絆』…なんて正直あまり意識したことはなかったので、まさか自分のレビューが採用されているとは思ってもいなくて。本当にすごく驚きました。

今回レビューが紹介されていた2冊は、どちらも忘れていたこども時代の感情を思い出させてくれる素敵な本です。こどもに読んであげたいのはもちろんですが、どちらかというと私が読んで強く心を揺さぶられた本でした。
そんな本をこどもに読んであげて、一緒にいろんな絵本の世界を共有することで親子の絆を深めることができていたのかな…とあらためて気づかせてくれたこの本に、そして絵本ナビとの出会いに感謝です。

絵本を選んで読んであげることって、とても幸せで素敵なことですね。
これからもいろんな絵本を読むことで、いろんな世界が広がってゆくといいなと思います。

学校での読み聞かせも、『仕方なく』からとても楽しい時間になりました。
本当にありがとうございます。これからもお世話になりますね。
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自信を持っておすすめしたい せつない思いやり  投稿日:2011/12/12
かかしのじいさん
かかしのじいさん 作: 深山 さくら
絵: 黒井 健

出版社: 佼成出版社
けわしい顔のかかしのじいさんと対照的に美しい四季折々の風景。

とても優しくあたたかいタッチの絵は、
ころわんシリーズを描かれた作家さんの絵だったんですね。

きむずかしいかかしのじいさん。
でも、すずめを追い払うのが仕事なんですもんね。仕方ないです。

でも、邪魔でしかなかったすずめと触れ合ううちに
かかしのじいさんにめばえた感情。初めて知る相手を思う気持ち。

とてもせつないですね。
かわいいすずめに会いたいっていう素直な自分の気持ちに
やっと気づいたけれど、その時はもう会えない。
『ここにはくるんでねえぞー』と叫ぶときのせつなさを思うと
涙があふれてきます。

そして黄色い花をみて『じいさーん』と思い出すすずめ。

こんなあたたかい気持ちにあふれた本を読み聞かせで使ってみたいけれど、
最後に泣いてしまいそうで、うまく読む自信がないです。
でも、いつか挑戦してみたい素敵な本です。
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自信を持っておすすめしたい 困ったときのあきやまさん  投稿日:2011/03/10
へんしんマンザイ
へんしんマンザイ 作・絵: あきやま ただし
出版社: 金の星社
いやぁ頼りになります、あきやまただしさん。
読み聞かせをしていて、ネタに困ったときは迷わずあきやまさん!!
こどもにウケるツボをよくこころえてますねー。

なかでもこのへんしんシリーズはこども達のウケが抜群によくて、
ついつい手が伸びてしまいますが、
これは中でもおもしろいほうなんじゃないでしょうか。
シリーズ10作目ともなると、そろそろネタ切れ?かと思いきや、
ちょっとこれは苦しいかも…というようなへんしんさえも、
今回はなんだか笑えてしまいました。さすがです。

この本を楽しく読むには、シリーズすべてに言えますが、
今回マンザイってことでとくにノリとテンポが大事かな。
ひとりで読んでるので、ノリツッコミみたいな感じになりましたが。

子供たちもおきまりのパターンで先が読めちゃってて、
どんどん勝手に読んでくれちゃいます。
みんなで一緒に言ってみるとたのしいですもんね。

間違いなしの太鼓判です。
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なかなかよいと思う ちゃんとハミガキしましょうねの本  投稿日:2010/12/22
むしばいっかのおひっこし
むしばいっかのおひっこし 作・絵: にしもとやすこ
出版社: 講談社
息子が1年生の時に、読み聞かせで使いました。

大人の私はすごく楽しい本だなぁと思ったんです。

むしばいっかの様子と家主(?)の女の子の様子の対比が楽しいし、
一家の面々や虫歯不動産の人やら、それぞれがまたナイスキャラで。

でも、こども達にはリアルにこわかったようです…。

読んでいる途中で、一番前に座っていた2人の男の子を見ると、
すごーーーく不安そうな顔で聞いていました。
そのうち1人は、自分の歯はだいじょうぶか心配になったのか、
指でさわって確かめていました!!(たぶん)
ちょっとビビらせてしまったようです。
それとも女の子を心配していたのかな?

小さい子でハミガキに自信がなかったりすると、笑えない話のようです。

もうちょっと年齢が上がってから読むほうが、
内心ヒヤリとしながらも、お話はお話、
として楽しめるのかもしれません。

ま、これで少しハミガキ頑張ろうって気になってくれれば、
それはそれでよいんでしょうけどね。

そうゆう意味ではよい本なのかな?
私はけっこう気に入ってます。
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自信を持っておすすめしたい 大好評の本でした!  投稿日:2010/12/22
大きな大きな絵本 ぽんたのじどうはんばいき(チャイルド本社刊)
大きな大きな絵本 ぽんたのじどうはんばいき(チャイルド本社刊) 作: 加藤 ますみ
絵: 水野 二郎

出版社: チャイルド本社
2年生の読み聞かせで使いました。
わかりやすくシンプルなお話に見やすくてかわいい絵なので、
読み聞かせ向きで無難な感じかな?と軽い気持ちで選んだのですが、
予想外に大好評でした♪

超大型本なので、とにかく大きいです。1人じゃとても持てません。
ただ『デカい!』というだけでこども達の興味をひいたと思いますが、
これはさらにしかけ絵本(見開きのワイドページが2箇所)なので、
それも楽しめたポイントのようです。

最初、ぽんたが葉っぱをいろんなものに変えるのがおもしろかったようですが、
変えられない物をリクエストされた時の機転をきかせた行動は思いやりがあり、
最後にはお友達もできてよかった☆、とほのぼの心があたたかくなるいいお話です。

最後の『こわれました。もう何も出ません。』というところで、
クスクスと笑う声があちこちから聞こえました。

学年合同のイベントでの読み聞かせだったので、
何人かで配役を決めて読み合わせにしたのも新鮮に感じたのでしょうが、
後日こども達の感想をまとめたお手紙集の中でも、『この話が一番よかった!』
と書いている子がとても多かったことに驚きました。
ただ本を何冊か読んだのではなく、他にもいろいろなことをやったし、
一番最初に読んだお話なので印象に残りにくいかと思っていましたから。

こども達にとっても読み手の大人にとっても、
心に残る素敵なイベントとなりました。
この本のおかげかもしれません。

低学年のこどもにはおすすめの本です。
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自信を持っておすすめしたい 意外とスリリング  投稿日:2010/12/21
ヘリオさんとふしぎななべ
ヘリオさんとふしぎななべ 作・絵: 市居 みか
出版社: アリス館
「こぶたのブルトン」の絵を描いた作家さんの本だ♪
と思って迷わず借りた本です。

主人公の名前が「ハラ・ヘリオさん」って…
最初ナンセンス系のお話かと思いましたが、
読んでみると予想外のスリリングな展開。

2年生の読み聞かせで使ってみましたが、
みんな静かに聞き入っていました。

絵の裏に貼られたお札には、
「この絵にけっしてらくがきするべからず」と書かれているのに、
えーっ?!捨てちゃうんだ!マジですか!!
そのありえない行動でハッと息をのむ子がいたりして、
ハラハラドキドキの不思議なお話にみんな引き込まれていたようです。

次はどうなっちゃうの??と引きつける展開、
読んでる私も楽しかったです。こうゆうお話、いいですね♪
読み聞かせ向きだと思います。
いい本を見つけたなと満足の1冊でした。
参考になりました。 3人

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