« 金沢ビーンズ明文堂 絵本&おてて絵本よみまショー | トップページに戻る | 【8月10日(水)深夜】メンテナンス作業に伴うサービスの一時休止について »

(絵本エイド)岩手県宮古市おどっつぁんS前川代表より、絵本送付のお礼コメントをいただきました!

絵本ナビでは、絵本を通じた被災地支援プログラム「絵本エイド ーこころにひかりをー」の第5弾として、「絵本を求めている被災地団体に絵本を送ろう」を実施しました。(2011.4.30に締め切りました)
このプロジェクトの中でご紹介させていただいた、岩手県宮古市の団体「おどっつぁんS」の前川代表より、絵本ナビユーザーの皆さん宛にメッセージと写真をいただきましたので掲載します。

>>> 絵本エイド第5弾「絵本を求めている被災地団体に絵本を送ろう」の詳細はこちら
(受付は4月30日に終了しています)。

>>> 絵本エイド ーこころにひかりをー

=======================================================

絵本提供への御礼

 こんにちは。しばらくご無沙汰しておりました。絵本読み聞かせグループ「おどっつぁ ん S(ず)」の代表である前川克寿(まえかわかつとし)です。

 4月に絵本ナビで全国の皆 さんに支援をお願いしてから、早いもので3ヶ月が過ぎました。この間、皆さんから当地 域の子どもたちへ、本当に多くの絵本と善意をお寄せいただきありがとうございました。
4月から現在まで、当会宛に気付で届いた絵本は 5000 冊を越える冊数に達しました。 本当に感謝に堪えません。同時に、これほど多くのご支援をいただきながら、これまで正式な形での御礼をしていなかったことを、心からお詫び申し上げます。絵本配布などの日々 の活動に追われるあまり、絵本を送っていただいた皆さんへの義理を欠いてしまったのではないかと反省し、遅ればせながらこの文章を書いている次第です。

 さて、当方の近況ですが、図書館の一角にうず高く積まれていた絵本の山はだいぶ低く なりました。いただいた絵本のほとんどを、当会メンバーと有志の方により、岩手県沿岸 地域の子どもたちに届けることができ、プロジェクトの完遂まであと一歩という状況です。
思えば震災直後、子どもたちのためという使命感から行動を始めたものの、それがどの ような実を結ぶか、おっかなびっくりのスタートでした。しかし、全国の皆さんから次々 に届く絵本を目にして、同封されたメッセージを読むたびに、「被災地の私たちは孤独ではないのだ」という確信を深めることができました。この連帯があったからこそ、私たちは これまで活動してこられたのだと思います。訪問した避難所や児童施設で出会った子どもたちの笑顔、保護者や先生方の感謝の言葉、絵本により和らぐ雰囲気、どれも皆さんの後押しがあったからこそ実現したものです。彼らの顔や言葉を直接届けられないのが残念ですが、私から皆さんに最大級の感謝を表したいと思います。

 今後のおどっつぁんS の活動ですが、絵本配布は8月をめどに終了させる予定です。当会では今回の取り組みを震災後の緊急支援と認識しており、一旦終わらせることが妥当と判断したためです。また、私が3月からとっていた育児休業を終え職場に復帰することもその一因です。現在、当会では被災地の保育園に送る本棚作りに取り組んでいます。

 先日、避難所で懇意にしていたご家族と町中で再開し、子どもさんの笑顔を見る機会に恵まれました。震災直後はこわばっていた表情がだいぶほぐれ、友達とはしゃぎ回る姿を 見て、私も日常に復帰して自身の家族や生活を再建する頃合いだという気持ちになりました。とはいえ、今後も子どもたちを笑顔にし、パパ・ママを支援するという当会の活動目的は変わりませんので、私たちができる復興支援を模索していくつもりです。興味がある 方は、Blog などで時々気にかけていただければ幸いです。

おどっつぁん S 代表 前川克寿
ブログ http://www.voiceblog.jp/odottuans/

DSC_0170_s.jpg

DSC_0191_s.jpg

DSCN2496_s.jpg

子どもに絵本を選ぶなら 絵本ナビ 子どもに本・教材を選ぶなら まなびナビ