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2011年04月30日

絵本エイド第4弾「絵本・児童書を被災地避難所へ届けよう」プロジェクトフォトギャラリー

こんにちは、絵本ナビ代表のカナガキです。

全国の皆さんにご参加いただきました、

絵本エイド第4弾「絵本・児童書を被災地避難所へ届けよう」プロジェクト
について、被災地避難所から何枚か写真が届いていますのでご報告します。
(絵本エイドに参加していただいた皆さんへのお礼のご報告と言うことで許可を得て掲載しています。転載厳禁でお願いいたします)

あわせて本プロジェクトの関連写真をアップしていきたいと思います。







2011年04月22日

絵本クラブ ゴールデンウィーク 営業のご案内

いつも絵本クラブをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
弊社では、ゴールデンウィークの休業日を下記のとおりとさせていただきます。

   休業日 : 2010年4月29日(金)~5月5日(木)

●お問い合わせについて
【メールでのお問い合わせは24時間受け付けております】
・4月29日(金)~5月1日(日)にいただいたメールにつきましては、5月2日(月)にお返事させていただきます。
・5月3日(火)~5月5日(木)にいただいたメールにつきましては、5月6日(金)以降、順次お返事させていただきます。

【電話でのお問い合わせ】
・4月29日(金)~5月1日(日)、および5月3日(火)~5月5日(木)は、受け付けを休止させていただきます。誠に恐れ入りますが、5月2日(月)または、5月6日(金)におかけなおしくださいませ。

【5月9日(月)より、通常どおり営業いたします。(営業時間:10:00~17:00)】

絵本ナビShop ゴールデンウィーク 営業のご案内

いつも絵本ナビShopをご愛顧いただき誠にありがとうございます。
当店では、ゴールデンウィークの休業日を下記のとおりとさせていただきます。

   休業日:2011年4月29日(金)~5月5日(木)

なお、Webからのご注文につきましては、ゴールデンウィーク中も休まずにお受けいたします。
ただし、配送およびお問い合せにつきましては、下記の通りとさせていただきます。
ご不便をおかけいたしますが、ご了承いただきますようお願い申し上げます。

●ご注文商品の配送について
・ゴールデンウィーク中の商品出荷につきましては、弊社および出版社・メーカーが休業のため、商品確保などの都合上、通常よりもお届け、およびご案内にお時間がかかります。
・「お取り寄せ」「予約」商品およびギフトラッピングご希望の商品につきましてもお届けまでに通常よりお時間を要する場合がございます。

【在庫がある商品の発送について(原則翌営業日発送と記載のあるもの)】
・4月29日(金)17時~5月2日(月)8時までに承ったご注文・・・5月2日(月)に発送します
・5月2日(月)8時~5月2日(月)17時までに承ったご注文・・・5月3日(火)に発送します
・5月2日(月)17時~5月5日(木)までに承ったご注文・・・5月6日(金)以降、順次発送します

●お問い合わせについて
【メールでのお問い合わせは24時間受け付けております】
・4月29日(金)~5月1日(日)にいただいたメール・・・5月2日(月)にお返事いたします
・5月3日(火)~5月5日(木)にいただいたメール・・・5月6日(金)以降、順次お返事いたします

【お電話でのお問い合わせ】
・4月29日(金)~5月1日(日)、および5月3日(火)~5日(木)は、受け付けを休止させていただきます。誠に恐れ入りますが、5月2日(月)または、5月6日(金)におかけなおしくださいませ。

※5月9日(月)より、通常どおり営業いたします。(営業時間:10:00~17:00)

2011年04月20日

『メロウ』刊行記念  原画展&せなけいこミニトーク+サイン会

■ 『メロウ』(ポプラ社)刊行記念 原画展&せなけいこミニトーク+サイン会

メロウメロウ
作・絵:せな けいこ / 出版社:ポプラ社絵本ナビ

『おばけのてんぷら』 『めがねうさぎ』など、かわいくて楽しい絵本を作り続けているせなけいこさん。
今回はアイルランド民話を絵本にした意欲作・『メロウ』の発売を記念して、サイン会&ミニトークを開催します!短い時間ではありますが、ミニトークではお客様から頂いた質問にせなさん自らお答えします。
みんなが大好きな、せなけいこさんの頭の中がのぞけちゃうかも?!


■原画展:2010年5月17日(火)~6月6日(月) 店内ギャラリー7にて 
 *最終日は19:00まで
■イベント:2010年5月21日(土)  14:00~15:00
■会場:青山ブックセンター本店内・児童書コーナー
■定員:40名様
■ご参加方法:4月22日(金)10時より、青山ブックセンター本店、または青山ブックセンターオンラインストアにてサイン会ご参加整理券(『メロウ』書籍代1,365円…5月13日発売)を販売いたします。

 ※電話予約は行っておりません。
 ※サイン会ご参加整理券のお取り置きは行っておりませんので、ご了承ください。
 ※当日の入場は、先着順・自由席となります。
 ※オンラインストアにてご購入のお客様はクレジット決済のみとなっております。
 ※オンラインストアにてご購入のお客様には、書籍とサイン会ご参加整理券を、イベント当日に会場受付でお渡しいたします。
■お問い合わせ電話: 青山ブックセンター本店・03-5485-5511
■受付時間: 10:00~22:00
(※受付時間は、お問い合わせ店舗の営業時間内となります。御注意下さい。)
■告知開始日:2010年4月20日(水)
■受付開始日:2010年4月22日(金)10:00~


ミニトーク終了後、サイン会を行います。サイン会対象書籍は『メロウ』のみとなります。

※イベント開催前に書籍をご希望のお客様へ

『メロウ』は5月13日(金)発売予定です。
店頭にてサイン会ご参加整理券をご購入のお客様につきましては、発売日以降に青山ブックセンター 本店レジカウンターにてイベント参加整理券をご提示ください。書籍をお渡しいたします。

※イベント中止の場合をのぞいて、書籍返品および金銭の払い戻しはいたしかねます。万が一イベントにご参加いただけなかった場合は、青山ブックセンター本店にてイベント参加整理券もしくはオンラインストアでの「注文確認メールの番号」をご提示ください。該当書籍(サインなし)をお渡しいたします。下記引き換え期限を過ぎてしまいますと、書籍代金をお支払いいただいていても、キャンセル扱いとなりますのでご注意ください。<引き換え期限:2011年6月21日(火)>

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☆せなけいこさんへの「質問」を募集いたします。
・本店児童書コーナーにて4/28より開催の「せなけいこ絵本フェア」にポストを設置します。
・オンラインでのお申込の方は、「備考欄」に質問事項をお書きください。
ミニトーク内で、皆さまからのご質問の中からいくつかをお答えいただく予定です。
質問の〆切日を5月18日(水)とさせていただきます。
詳細はこちら>>>

せなけいこさん プロフィール】
絵本作家。東京に生まれる。モダンな作風で知られる画家の武井武雄氏に師事し、絵本の世界に入る。1970年に、「いやだいやだの絵本」(福音館書店)でサンケイ児童出版文化賞を受賞。絵本作家として独自のスタイルを確立する。ユーモアあふれる貼り絵で、おとなから子どもまで幅広い層に支持されている。作品に、『めがねうさぎ』『おばけのてんぷら』『おひさまとおつきさまのけんか』「せなけいこのえ・ほ・ん」シリーズ(以上ポプラ社)、『おおかみのでんわ』(金の星社)、『ねこのかぞえうた』(すずき出版)、「あーんあんの絵本」シリーズ(福音館書店)、「せなけいこ・おばけえほん」シリーズ(童心社)、『ドラキュラーだぞ』(小峰書店)他多数がある。

2011年04月19日

絵本エイド第5弾「絵本を求めている被災地団体に絵本を送ろう」(岩手県宮古市おどっつぁんS)

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「おどっつぁんS」への絵本寄付の受付は終了させていただきました。
たくさんの絵本をお寄せいただき、誠にありがとうございました。
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絵本ナビの東日本大震災被災地支援プログラム「絵本エイド -こころにひかりを-」の第4弾「被災地避難所に絵本を送ろう」では、皆さんからお送りいただいた寄付絵本約1万6千冊、出版社からの寄付3千冊、絵本ナビの蔵書約5千冊の合計2万4千冊の絵本・児童書を、岩手県、宮城県、福島県の被災地へとお届けしました。

「今、避難所で不安で退屈な生活を送っている子どもたち」に向けて、「一刻も早く、できるだけ多くの避難所へ包括的に届ける」ことをポリシーとしてすばやいアクションを実行しました。

第4弾の寄付絵本送付は約4日間という極めて短い募集期間であり、受付終了後も絵本を寄付したいというご連絡を多くいただいています。

これまでの被災地からの情報から判断し、絵本エイドでは「迅速かつ大量な包括的支援」から「必要なところに必要な本が届く個別支援」に切り替えていきたいと考えています。

そこで、第5弾は「絵本を求めている被災地団体に絵本を送ろう」を実施したいと思います。

具体的には、「実際に絵本児童書を求めている被災地の団体」と連絡をとり、現地で子どもたちが絵本や児童書を楽しめる環境を作ってくれるところまで含めて実施できることを確認した上で、
(1)寄付絵本の送付を絵本ナビからご案内します。
(2)欲しい本のリスト(ウィッシュリスト)をいただいて、絵本ナビで購入して届けられる機能を用意します。
ということを実行していきたいと考えています。

そこでまず、岩手県宮古市の市の職員を中心とした父親読み聞かせグループ「おどっつぁんS」の前川代表と連絡を取りました。

「おどっつぁんS」は、絵本ナビ代表の金柿がパパ's絵本プロジェクトの一員として宮古市の図書館で絵本おはなし会を行い、その影響もあって宮古市で誕生したパパ絵本グループです。
彼らが中心となって、宮古市の子どもたちの読書環境を復旧させていきたい、そのために絵本が必要だということで、絵本ナビでこれに協力し、ご紹介をさせていただくことにしました。

もし、主旨にご賛同いただける場合にはご協力くださいませ。


---(以下、前川代表からのメッセージです)--------------------------

<絵本提供のお願い>

 こんにちは。私は岩手県沿岸で活動している、パパによる絵本読み聞かせグループ「おどっつぁんS(ず)」の代表である前川克寿(まえかわかつとし)といいます。全国のパパ・ママにお願いがありこの文章を書いています。

 3月11日に発生した東日本大震災で、私の故郷である岩手県沿岸は大きな被害を受けました。家が流され避難所で生活している家族が多数おり、私たちが生活を立て直すにはまだまだ時間が必要なようです。しかしこんな状況だからこそ、子どもたちには明るく元気に育ってほしい。そんな思いから私は、避難所などに絵本を配布するボランティアを始めました。しかし、まだ絵本の数が充分ではありません。備品が流された海沿いの保育所では、再開のために沢山の絵本が必要な場所もあるようです。

 そこで皆さんにお願いです。岩手県まで絵本を送っていただけないでしょうか。受け取ったものは、私たちのグループが責任を持って配布します。ご協力をお願いいたします。


~送付の際にご注意いただくこと~

 被災地では、絵本を受け入れるための人員と時間に限りがあります。仕分けの手間を省き、子どもたちに素早く絵本を届けるため、以下のことにご協力のうえ送付ください。

(1) お送りいただく絵本は状態の良い物をお選びください(新品かそれに準じた状態)。

(2) 多数お送りいただく場合は、できれば対象年齢ごとに仕分けてください。めやすは乳児(0~3歳)、幼児(4~6歳)、小学校低学年、小学校高学年の4分類です。

(3) お送りいただく絵本の使い道はお任せください。

(4) 現地の子ども・パパ・ママたちへ励ましの言葉などありましたら添付ください。


★「おどっつぁんS」への絵本寄付の受付は終了させていただきました。
たくさんの絵本をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

送り先 〒027-0052 岩手県宮古市宮町3-2-2 宮古市立図書館 気付
    前川克寿(絵本読み聞かせの会 おどっつぁんS代表)

 問い合わせ おどっつぁんS 代表 前川克寿
      E-mail odottuans@gmail.com
     ブログ http://www.voiceblog.jp/odottuans/

---(以上、前川代表からのメッセージです)--------------------------

※絵本ナビからのお願い
・送付先は絵本ナビではなく宮古市立図書館です。お間違えのないようお願いします。
・十分な冊数が集まり次第、募集を終了させていただきます。
・被災地は今も大変な状況にあります。「送付の際にご注意いただくこと」をお守りいただきますようお願いします。


【追記】
宮古市立図書館の住所に誤りがありました。正しくは3-2-2 となります。
関係者ならび皆さまには大変ご迷惑をおかけしました。訂正してお詫び申し上げます。

(2011.4.30)「おどっつぁんS」への絵本寄付の受付は終了させていただきました。
たくさんの絵本をお寄せいただき、誠にありがとうございました。

2011年04月14日

「全ページ試し読み」コーナーをリニューアルしました!

いつも絵本ナビをご利用いただきましてありがとうございます。

皆さんから大きなご支持をいただいている「全ページ試し読み」(旧:全ページ1回だけ立ち読み)コーナーをリニューアルオープンしました!

(これにともない、サービス名を「全ページ試し読み」に統一することにしました)

現在、全ページ試し読みできる作品数を掲載し、続々と作品が追加している状況をわかりやすく表示するようにしています。

新着順、人気ランキング、売上ランキングの上位作品を表示、「一覧を見る」をクリックすればすべての作品をランキング順でご覧いただけます。

年齢別、テーマ別、作家別、シリーズ別などなど、楽しみやすく、選びやすくなりました。

著名な作家さんの作品がどんどん追加、4月14日現在281作品が全ページ試し読みできるようになっています。

どれだけ多くの方に利用していただけるか、どれだけ購入していただけるかで、今後のこのサービスの運命が決まります。

近い将来、絵本は「全ページ試し読みで選ぶ」のが当り前の時代がやってくる。絵本ナビはそう信じています。

皆さんの応援、よろしくお願いします!

>>> 絵本が全ページ1回だけ試し読みできます
 

2011年04月13日

絵本エイド第4弾「絵本・児童書を被災地避難所へ届けよう」プロジェクト経過報告

(この報告記事は絵本ナビ代表カナガキの熱い想いで綴っており、表現が至らない点があろうかと思いますが、なにとぞご容赦いただけますようお願い申し上げます)


絵本エイド第4弾 ハイライト

2011/3/29

「今、被災地の避難所で、不安で退屈な想いをしている子どもたちに絵本を届けてあげられないか」
と、多くのユーザーさんからお問い合わせをいただいていました。
ツイッターで、「絵本は生活必需品ではないけれど、心の必需品だと思う」とつぶやくと、多くの方から共感の声をいただきました。
一方で、実際に避難所へ届けるルートがなければ、絵本を送ってもむしろ現地の方にとって迷惑にもなりかねない。
このジレンマに悩みながら、なんとかルートがないものか、情報収集を進めていました。


ちょうどその時、富士山マガジンサービス(Fujisan)の西野社長からお電話をいただき、
プレスリリースに記載の経緯にて、Fujisan(雑誌)、ネットオフ(書籍・コミック)、絵本ナビ(絵本)の3社連合で本を被災地避難所へ届けるプロジェクトのお声掛けをいただきました。最大の懸案である現地の物流に関しては、自民党東日本巨大地震・津波緊急対策本部の救援物資対策チームの協力で、すでに生活必需品を届けているルートで本が届けられるとのこと。
まだ詳細は決定していなかったものの、絵本ナビとしてぜひ参加したい旨を申し出ました。


宮城県、福島県の数百箇所の避難所に絵本を届けることができる。


この話を聞いたとたん、避難所にいる子どもたちの顔が頭に浮かんできました。
僕自身、パパ's絵本プロジェクトで7年間にわたり全国各地でおはなし会をしてきました。
岩手県の宮古市にも複数回呼んでいただき、子どもたちと絵本を読んできました。


避難所で寂しい思いをしている子どもたちがいて、そこに絵本を届けるルートがある。
しかし数日後に数百箇所。そんなに多くの絵本を集めている時間がない。絵本がない。


そう思ったとき、オフィスの本棚にある多くの絵本が目に入りました。
そうだ、絵本ナビにはすてきな絵本が数千冊もあるじゃないか。
ここに絵本がある。これを届けることができる。絵本と、ルートが揃いました。
僕らが、絵本ナビという事業をやっているからこそ出来る役割を、果たすことができる。
(今届けるから・・・待っててね)
そんな想いで頭がいっぱいになり、体が熱くなりました。


絵本ナビのオフィスにある数千冊(結果約5千冊でした)の絵本は、10年前に絵本ナビを設立してから集めてきた大切な絵本です。

でも今、被災地の避難所にいる子どもたちは、もしかしたら自分の子だったかもしれない、自分の子の友達だったかもしれない、そうであったらどうしたいかを考えました。

電話をいただいたのが、午後6時。その5分後に、オフィスにいたスタッフに伝えました。

「オフィスの絵本を全部、被災地の避難所に送ろう。明日の午後にすべてを発送できるように手配して欲しい。

蔵書は後でまた揃えられる。今まさに寂しい思いをしている大勢の子どもたちに届けようじゃないか。」

あまりに突然な、無茶な社長の話だったけれど、返ってきたのは、

「・・・ダンボールが必要ですよね。早速手配をかけましょう。」

「・・・そうしたら、輸送のためのトラックがいりますね。僕は2tトラックを運転できるので、トラックを手配しましょう。」

「作業タスクと担当を決めますので、まずは冊数の見積もりをしますね」

という、驚くほどポジティブな声でした。

とはいえ、これらの絵本は絵本ナビ編集部にとっては大事な仕事道具なわけで、帰宅途中のイソザキ編集長に電話して事情を話しました。

移動中で途切れ途切れの会話の向こう側からはイソザキ編集長の驚いている様子が感じ取れたものの、「・・・わかりました。やりましょう!」と力強い返事が返ってきました。

翌朝から作業に入る為には、今夜中にダンボールを入手し、トラックを手配しておく必要がある。

引越しシーズンでどの業者もいっぱいな中、タカハシのコネクションで連絡をつけた引越し業者のムービングエスさんがこのプロジェクトを意気に感じてくれ、夜中の12時にダンボール150枚を届けてくれることになりました。

シノはあちこち何件もあたってトラックを手配完了。

よし、これで送れる、と確信したものの、実際の発送については3社連合と救援物資対策チームの段取りが整うまで待つ、ということになりました。

結局、この日のアクションは僕の先走りに終わりました。トラックはキャンセルし、先走りをスタッフに詫びましたが、振り返ってみるとこの夜、数時間の間に意思決定から作業の段取り、必要な物資やトラックの手配まで完了させる予行演習をしたことで、スタッフみんなが本番プロジェクトの成功を確信できたのだと思います。

そして夜中にオフィスで大量のダンボールを受け取りながら、「もし発送まで数日間の猶予があるのなら、絵本ナビユーザーのみなさんの想いも一緒に届けられるかもしれない・・・」と考えていたのでした。


2011/3/30

この日の夜遅く、Fujisan西野社長から「プロジェクトの詳細決定」のメールが入る。
埼玉県入間郡のFujisan配送センターに4月6日12:00に各社の本を集め、宮城県と福島県向けのチャータートラックに分乗させて17時に出発することとなりました。
与件は決まった。この条件で実施できるベストのことは何か。
翌朝一番にマネージャーミーティングを招集し、夜の間に絵本ナビとしての実施事項のアウトラインを一気に起案。
6日12時に埼玉県に着荷から逆算し、絵本寄付の募集をかけるなら4日必着が締め切り、5日中に荷物の準備を完了させなくてはならない。
そこまでのタスクとスケジュールを具体化して落とし込んでいきました。


2011/3/31

朝一番にスタッフに集合をかけ、前の晩に作成したタスクリストをもとに、作業分担を決め、具体的な作業内容を詰めていきました。
ユーザーの皆さんへの募集要項、出版社さんへの声かけ内容を決め、サイトへの掲載は今夜、メルマガでの告知は明日の午前中としました。

メルマガでの告知から受付締め切りまで中2日間、集まる絵本は限られるだろうけど、絵本ナビユーザーのパワーはしばしば僕らの想像を超えるため、もすかしたらそこそこ集まるかもしれない。
ユーザーの皆さんと出版社さんからの絵本到着は週明けの4/4に集中するだろうから、その前に絵本ナビオフィスの蔵書を仕分け梱包しておく必要がある。
様々な想定をしながら、各人が作業をブレイクダウンして具体化していきました。

オフィスでの仕分け梱包作業はイソザキ編集長が現場監督として取り仕切り、皆がサポートすることにしました。
サイトでのアナウンス・情報設計・ページ制作はマーケ担当のムラマツが仕切り、広報・法務・会計などの後方支援は絵本ナビのゴールキーパーこと管理部長のオクダイラがいつものとおり仕切りました。
60社以上の出版社対応を一手に引き受けている営業担当シノが、取引出版社各社宛に絵本の寄付を呼びかけるメールを送信。
個人ユーザーさん向けの対応マニュアルをショップ担当のフジマキを中心としたカスタマーサポートチームが作成、
夜には、個人ユーザーさん向けに絵本の寄付を呼びかける文章をブログとサイトに掲載して、twitterの絵本ナビ公式アカウントと金柿のアカウントで呼びかけを開始。twitterのツイートが次々とリツイートされて広がっていく様子を見て、予想より多くの方が参加してくれる予感がしていました。


2011/4/1

朝一番に移動式ホワイトボードに作業手順が書き出された。
さらに、被災地の避難所で子どもたちが読むという前提で、「送付から外す作品」についての注意書きが貼り出される。
この基準は非常に難しいが、誰も正解を持っていない中、そこにいる子どもたちの気持ちに寄り添って判断するしかない。
気になった作品はすべてテーブルに集め、最終的に編集部が判断していくことになった。
僕らなりに作り上げた絵本ナビオフィスの蔵書棚。
その姿を撮影し、またデジタルハリウッド出身のタカハシのアイデアで、作業の様子を定点カメラで撮影していくことにしました。

スタッフ約20名がそれぞれの想いを胸に作業用の服装に軍手姿で集合。
「今日はみんなにとって忘れられない一日になる。みんなが避難所の子どもたちのことを思って作業しよう。」
いよいよ作業開始だ。

この日からほとんどの実作業は僕が具体的な指示をすることなく行われた。
僕はこのプロジェクトを意義あるものにするためのアクションに集中させてもらった。

僕らの想いを、皆さんの想いとつなげたい。
皆さんの想いを、避難所の子どもたちに届けたい。
そのための言葉を選び、サイトとメールマガジンに込め、昼前に配信しました。(続く)

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