川端誠さん落語絵本シリーズ最新刊発売記念!
「落語絵本 制作のひみつ」ブログ第一回
「じゅげむじゅげむ、ごこうのすりきれ、かいじゃりすいぎょ、すいぎょうまつ、うんらいまつ・・・」
以前NHKの番組内コーナーでも取り上げられ、
子ども達の間でも大人気となった「じゅげむ」。
ご存知落語の中でも最もポピュラーな咄ですね。
でも、落語が子ども達に浸透するというのはとっても面白いと思いませんか?
そのブームの大きなきっかけの一つとなったのが、
川端誠さんの「落語絵本シリーズ」。
第1巻『ばけものつかい』は1994年に刊行されました。
現在12巻までが揃い、シリーズ合わせて100万部を突破しています。
2009年には、シリーズ創刊から数えて15年周年にあたるそうですよ!
内容のご紹介については、こちらをご覧ください。
絵本ナビ「落語絵本シリーズ」紹介ページ>>>
絵本ナビブログ「テーマ別落語絵本の楽しみ方」>>>
さて人気の「落語絵本シリーズ」、来年の15周年に先駆けて
2008年の12月下旬にいよいよ待望の新作13巻目が完成予定だそうです!
今回絵本ナビでは、発売記念企画として
「落語絵本シリーズ」を出版されているクレヨンハウスさん、
作者の川端誠さんに多大なご協力を頂いて、
「新作の完成までの様子」を覗かせて頂けることになりました!
落語絵本はどのように創られていくのでしょう・・・?
こちらの「制作ブログ」コーナー内では、
発売予定の2008年12月下旬まで、数回にわたり更新していく予定です。
どうぞ皆さんもご一緒に、完成まで楽しみながら待ちましょうね!
それでは、早速第1回のスタートです。
はじめまして。
川端誠の「落語絵本」シリーズを刊行しているクレヨンハウスです。
このサイトで、当シリーズにもたくさんの方々がレビューを寄せてくださっていて、たのしく拝見しています。
みなさんのごひいきのおかげで、ただいま新作の「落語絵本」も製作中です。
作者の川端さんの創作ぶりを、数回にわたってお伝えしていけたら、と思っていますので、
よろしくおつき合いのほどをお願い致します。
■■そもそも、どうして落語を絵本に、というおたずねがよくあります。
1952年生まれの川端さん、子どもの頃にラジオ放送で出会って以来、筋金入りの落語好き。
落語と絵本の出会いを、こんなふうに話しています。
川端さん:うまい噺家にかかると、何度おなじ噺を聞いてもおもしろい。
ストーリーもオチもよく知っていても、聞けば聞くほど、おもしろい。
ちょうど、子どもが同じ絵本を何度でもくりかえし読むのと同じなのかな。
絵本と落語とは、けっこう近く、落語を聞いていると、
これは絵本になりそうだというものが、いくらでもありますよ。
おもしろい噺も、絵本にしたい噺も、川端さんにはやまほどあります。
▼まずは、こんなスケッチから、絵本化への第一歩がはじまります。
このシリーズは、本文が24ページ。
扉ページと最終ページのほかに、見開きで11画面あります。
ページの流れを、ミニミニのコマ割りで、かたちにしてみます。
■■新作の「主役」はだれ・・・?
「落語絵本」シリーズも、創刊から数えて、来年で15周年、次作で13巻目!
じつは、第13巻は、別の2つの噺のどちらかに……と、話していました。
ところが、ある出会いによって、いわば、その他大勢のエキストラだったこの作品が、
あれよという間に、主役を射止めてしまったのです。
そのドラマチックな出会いとは……今回は、「いちばんぼし」とだけ、お知らせしておきます!
その代わりに、この噺の主人公「八五郎」を、ご紹介しますね。
長屋の住人で、「がらっぱち」だの、「はちこう」なんぞとも呼ばれています。
▼その「八五郎」の貴重なアイデアスケッチです!
登場人物のキャラクターデザインは、その人物になりきってみると、顔かたちがきまり、
口調やセリフまわしも、自然と口をついて出てくるそうです。
▼ こちらはダミー(原寸で描いた試作品)です。
完成作品(4巻 じゅげむ)と比べて同じ大きさです。
落語絵本の1ページは、A4と同じ大きさです。
上記で触れました、ミニミニのコマ割りで考えた構成を、
全ページ原寸の線画で描いてみます。
それを、実際の絵本と同じ体裁で貼り合わせて、ダミーの完成!
川端さんは、このダミーを講演会などで、お客さんを前に実際に読んでみることも、よくあります。
このダミーも、初の実演を編集部・出版部の一同で体験し、大笑いのお披露目と相成りました。
この続き、ダミーから原画制作の様子は、次回にご紹介します。
(次回に続きます・・・)
絵本ナビから、ひとつお知らせです。
※「落語絵本」について、ユーザーの「みなさんの声」を大募集!
2008/10/29配信の絵本ナビメールマガジン内に於いて、
アンケートを実施しております。(絵本クイズにお答え頂く際のアンケートです。)
こちらでお答え頂いた回答は、「みなさんの声」として川端先生にお伝え頂けるそうです。
Q)好きな落語絵本のキャラクターは? ・・・14巻に、登場するかも!
Q)落語絵本にしてほしい、落語の噺は? ・・・新作でお目見えするかも!
Q)川端誠さんへ聞いてみたいことは? ・・・ご本人からお応えがあるかも!
★アンケートの募集期間は2008/10/29(水)~11/11(火)です。
皆さんのご意見が作品に反映される大チャンスです!
是非メルマガバックナンバー「落語絵本特集号」を覗いてみてくださいね。