ぼくのいえ
- 作:
- 鈴木 のりたけ
- 出版社:
- PHP研究所
絵本紹介
2025.08.18
いつもの坂道、ふと目に入る街並みを見てよぎります。同じような家ばかり、もうちょっと変な家があってもいいんじゃない?――
ここからは鈴木のりたけさん「ぼくの」シリーズの真骨頂! たとえば、何人入れるかわからないほど小さな家。作りやすいけど水をかけたら崩れちゃう砂の家、お風呂とご飯もぜーんぶおまかせの全自動の家! 読んでいる子どもたちの空想、妄想も止まらなくなりそうですね。
ならしてる、ならしてる、こっちでも、そっちでも。ペンギンたちが鳴らしているのは、トライアングルにマラカス、ピアニカ、よーく目を凝らすと……? 前作『ならんでいる』に続く五味太郎さんのながーい絵本。見開き約50cmという圧巻の長さに、思わずおぉっ!と、感嘆の声が出ちゃいます。
人気作家ふたりの愉快でウィットに富んだ新作のほか、赤ちゃんから大人まで楽しめる人気シリーズに最新刊が登場! 個性豊かなラインナップのなかから、気になる一冊をどうぞ。
出版社からの内容紹介
坂の上からみおろせば、ぼくのすんでる町がみえる。どれもみんなおなじようないえばかり。もうちょっとへんないえがあってもいいんじゃない?
たとえば、水をかけるとくずれる「すなのいえ」や、引っこしするときにころがせる「まるいいえ」があったらたのしそう。
いえにかえると、おふろにいれてくれて、ごはんもたべさせてくれる「ぜんじどうのいえ」は、なんでもやってくれるから、らくちん!
夜になってさんぽにでかけた「ぜんじどうのいえ」。ところが、ぜんじどうのかぎが、いたずらコンドルにぬすまれた。みつけだして、とりかえさなきゃ!
大人気「ぼくの」シリーズ第6弾! 奇想天外な物語に緻密な絵、さらには絵さがしも楽しめる、遊び心満載のシリーズです。子どもたちに「こんな家があったら住みたいな!」と、想像をふくらませながら読んでほしい一冊です。
この書籍を作った人
1945年東京生まれ。桑沢デザイン研究所卒業。絵本作家。子どもから大人まで幅広いファンを持ち、その著作は450冊を超える。世界中で翻訳出版されている絵本も数多い。『かくしたのだあれ』『たべたのだあれ』(以上文化出版局刊)でサンケイ児童出版文化賞受賞のほか、ボローニャ国際絵本原画展等、受賞多数。『みんなうんち』(福音館書店刊)、『きいろいのはちょうちょ』(偕成社刊)、『さる・るるる』(絵本館刊)などの作品がある。
出版社からの内容紹介
ある日、ムーミン谷にやってきたのは、大きな旅行かばんを持ったふたりぐみ。かわったことばをはなすふたりは、すぐにムーミンやしきにもなじみました。ところが、ふたりを追って、冷たくておそろしいモランもやってきました。ふたりの旅行かばんに、モランが手にいれたいと思っている「ルビーの王さま」が入っているからです。そこで、ムーミンパパは、旅行かばんのもちぬしはだれかを決める裁判を開きます。が…?
トーベ・ヤンソンの姪が、原作童話を、小さな子どもから楽しめるようにしたいと発案したシリーズの第5弾。『たのしいムーミン一家』から、トフスランとビフスランが登場するエピソードをピックアップした、楽しく美しい絵本です。
この書籍を作った人
1914年フィンランドの首都ヘルシンキで生まれる。スウェーデン系フェンランド人。彫刻家の父と画家の母を持つ、生まれながらの芸術家。家にはアトリエがあり、常に生活の中にアートが。そんな環境から自然と芸術家への道を歩み、はやくから挿絵画家、風刺画家、短編作家としても活躍する。 20歳の時、水彩画「黒いムーミントロール」を描き、その後ムーミンシリーズ第1作『小さなトロールと大きな洪水』を発表。以後 1945年から25年間にわたって書きつづけた「ムーミン」シリーズは世界各国で多くの読者を生み、国際アンデルセン大賞ほかかずかずの賞を受賞。その後執筆された小説も高い評価を得ている。 2001年6月27日に86歳でご逝去。ムーミンコミックスで共著もしていた弟ラルスさんも後を追うように1年も経たない内にご逝去されました。
この書籍を作った人
1977年石川県金沢市生まれ。東京大学文学部卒業後、広告制作会社勤務を経て絵本作家に。 あかちゃんがよろこぶしかけえほんシリーズ『お? かお!』『あー おいしい!』『でんしゃ ガタゴト』『サンタさん どこにいるの?』(ほるぷ出版)など。絵本に『せんたくばさみの サミー』(鈴木出版)『ねぞうプロレス』(教育画劇)などがある。
文/竹原雅子 編集/木村春子