ムーミン谷を舞台にしたムーミントロールたちが活躍する、美しい絵本シリーズ「ムーミンのおはなしえほん」第七弾!
夏の夜に起きたささやかな出来事とムーミントロールをとりまくママやスナフキンの助言が光る一冊です。
夏の終わりの午後、ムーミントロールは山のふもとの静かな湖で水浴びをしていました。すると、水の中にピカピカ光る、すべすべでまんまるの不思議な小石を見つけました。これは魔法がかかっているのかも?!はやく、みんなに見せなくちゃと、ムーミントロールはムーミンやしきにいそいで帰りました。
みんなに見せると、願い事を叶える小石かもしれないと口々にフローレンやスニフは大騒ぎ!
ムーミントロールが困っているとママが「ねがいごとは おまえひとりでかんがえればいいのよ。」
とアドバイスをくれます。ムーミントロールは、自分の部屋に戻ってゆっくり考えようとしますが、ますますいろいろ考えすぎて悩んでしまいます。そうこうしているうちに、小石の光がどんどん弱くなってきて・・・。
さて、ムーミントロールはどうしたのでしょう。願いをごとを叶えることができたのでしょうか。
今回も、ページをめくると、まるでオーロラのように美しい色で目を楽しませてくれるこのシリーズ。
見返しも裏地のようなかわいいテキスタイル風の柄になっているので毎回ワクワクしています。飾らない人柄、凛としている登場人物たちの名言に読み聞かせしているママがハッとさせられるかも。
夏の夜のピクニックにあこがれてしまう素敵なお話です。
(富田直美 絵本ナビ編集部)
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