こむぎの粒をたくさん見つけためんどりかあさん。畑にまいてこむぎを植えて育てようと思いつき、みんなに手伝ってくれるよう頼んだのですが・・・。3人の答える返事と言ったら。 「わたしはいやだ ぶうぶうぶう 」とこぶたさん、「わたしもいやよ くわっくわっくわっ」とかもさん、「わたしもいやさ ちゅっちゅっちゅっ」とねずみさん、そればかり。めんどりかあさんの働くそばで遊んでばかりいるのです。とうとう出来た小麦粉でおいしそうな黄金色のパンが焼き上がったのですが。 イギリスの民話を元にしたこのお話、リズミカルな文章と素朴な雰囲気の動物達の絵がとてもマッチしてとても可愛らしい絵本(特にめんどりかあさんの周りでひよこがよちよち歩いている姿なんて)・・・なんですが、それに反してこのぶた、かも、ねずみ3人衆のだめだめさ加減はもう見ていて気持ち良い位なのです。極端な方が解り易いのかもしれませんね。と言っても耳が痛い子供達も結構いたりして? 絵がとても素晴らしいのですが、「スイッチョねこ」の画家だと言ってぴんとくる方もいるのでは。とにかく佇まいの可愛らしい動物を描かせたらピカイチなのです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)
小麦の粒を見つけためんどり。小麦をひいてパンにしようと思い、ブタとカモとネズミを誘いますが…。
私が保育園の時に、先生に何度も読んでもらった、クラスみんなが大好きだった絵本です。
私たちはこの本を「めんどりかあさんの本」と呼んでいました。
お話は、「ちいさいあかい(またはしろい)めんどり」や、「おとなしいめんどり」と同じ、イギリス民話です。
でも、終わり方が違っていました。最後、ひよこたちにパンをあげる本はないの?
終わり方が私の記憶とはどれも一致していなくて、ずっと探していたんです。
初出はキンダーおはなし絵本だったんですね。
図書館で表紙を見たときにはピンと来ませんでしたが、絵本を開いたとたん、再会のうれしさに心臓がドキドキでした。
小麦畑の様子、パンを焼く様子が全部私の記憶と一緒でした。
また手にする事ができて、とってもうれしいです。 (イカスミはなこさん 40代・ママ 女の子12歳、女の子10歳)
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