
ウィリアムがまどの外をみると、通りに町の人たちがあつまっていました。 いそいできがえて、階段をかけおり、おもてへとびだしていくと……。
ようこそ、グリムロック通りへ! さあ、これからこの通りにふしぎなことがおこります。 そして気がつけば町も、人も……。

一人の庭師が、グリムロックの町と、そこに住む少年ウィリアムを変えていきます。
鉛筆やペンで描かれたであろう、温もりのあるタッチの絵にほっとします。
庭師が最初に作ったのは、表紙のフクロウ。なぜフクロウなのかなと、ページを眺めて…なるほど。
庭師は静かに仕事を続け、町は徐々に色づいていき、ウィリアムも変わっていきます。その変わっていく様子に、そっとワクワクし、クライマックスのページがバンっと感動しました。
2回、3回と繰り返し、丁寧に読むことで、作品の良さに気づいていく一冊だと思います。 (こはこはくさん 50代・ママ 男の子14歳)
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