巨大な恐竜イグアノドン。孤独だった彼の前に、小さな翼竜プテラダクチルスが現れ…。この地球上ではじめて生まれた歌を巡る、2匹の生き物の間の、温かくも不思議な絆を描くハートウオーミングな絵本。
まどみちおさんの絵の絵本、「せんねんまんねん」と、雰囲気がとても似ていました。
著者はロシアの作家(文学者・作家)で詩で、考古学者として学術探検に出たこともあるそうなので、そういった経験を基に描いた世界なのかもしれません。
面白いなぁと、思ったのは、まどさんと発想が似ているうえ、活動してきた年代も近かったこと。
(まどさんは1909〜2014年。
この詩の著者、ワレンチン・ドミートリエヴィッチ・ベレストフは1928〜1998年でした)
もちろんこのロシアの詩を理解しやすい日本語に翻訳してくれた松谷さんの手腕もすごいですし、
小野かおるさんの絵からくるこの詩のイメージの広がりは、とても素敵でした!
特に最後の3ページの展開はすごいです!
この詩のように、本当にこの世で初めて“鳴き声(声)をもった”のが、プテロダクチルスだったのなら、その声を私も聞いてみたいと思いました。
これは詩なので、あまり年齢関係なく聞ける作品だと思います。
小学校低学年から高校生まで、幅広くお薦めします!! (てんぐざるさん 40代・ママ 女の子21歳、女の子16歳)
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