ゆうちゃんのお気に入り、くまのぬいぐるみ「ほげちゃん」。マイペースで好奇心旺盛だけど、時々大暴れしちゃうちょいワルな一面も持ち合わせています。そんなほげちゃんが大活躍する人気シリーズの第5弾。今回は、ほげちゃんが体験した、ちょっぴりこわい、一夜のおはなしです。
パパがゆうちゃんに絵本を買ってきました。おばけがたくさん出てくる絵本です。でもゆうちゃんは気に入らない様子。途中でパタンと絵本を閉じてしまいます。真夜中になり、家族はぐっすり寝ていますが、ほげちゃんは目がぱっちり。おばけの絵本が気になって眠れないのです。こっそり布団から抜け出したほげちゃんは、ひとりで絵本を広げますが……。
「おばけなんかこわくない!」と思っていたのに、だんだん暗い部屋の中が不気味に感じる気持ち。よくわかります。いかにもほげちゃんらしい素直な行動に、思わずクスッと笑えますよ。
また、細かく描きこまれたイラストも必見。家族で「わんこ書店」に出かけるシーンがあるのですが、その店内が楽しいこと! おばけ絵本フェアの品揃えや「しま」しばりのタイトルが並ぶ棚など、見どころがいっぱいです。
巻末では、おはなしの中でほげちゃんが読んだおばけの絵本『おばけのおまつり』が実際に読めちゃうというおまけつき。さらに裏表紙の見返し部分には、フェルトで作る「ほげちゃんミニハウス」の型紙と作り方まで載っています。お子さんに「作って!」とリクエストされちゃうかも?! 隅から隅まで、お楽しみ満載の一冊です。
(出合聡美 絵本ナビライター)
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パパがゆうちゃんに絵本を買ってきました。おばけがたくさん出てくる絵本です。
でも、ゆうちゃんは気に入らないみたい。読み聞かせのとちゅうで、絵本をパタンと閉じて、むこうへ行ってしまいました。
そして真夜中。さっきの絵本の続きが気になって眠れないのは----ほげちゃんです!
ふとんをこっそり抜けだして、暗い部屋でひとり絵本をひらいてみました。
はじめはおばけの絵を見て楽しんでいましたが、ふと、自分が部屋中のいろんなものから見られている気がして、背中がぞぞっとしてきました……。
いったん怖くなると、なんともないはずのものでもどんどん怖く見えてきます。
この絵本のほげちゃんも同じです。
暗やみの中、ひとりジタバタするほげちゃんといっしょに
おばけ屋敷のようなゾクゾク気分を味わいましょう。
そして最後にはスカッと笑ってくださいね!
うしろ見返しには、フェルトで作る「ほげちゃんミニハウス」の型紙と作り方がのっています。
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