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ラテールとアースセイバー  絶滅危惧種が教えてくれること

ラテールとアースセイバー 絶滅危惧種が教えてくれること(フレーベル館)

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戦争は、

戦争は、

  • 絵本
著: ジョゼ・ジョルジェ・レトリア
絵: アンドレ・レトリア
訳: 木下 眞穂
出版社: 岩波書店 岩波書店の特集ページがあります!

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発行日: 2024年04月18日
ISBN: 9784000616393

64ページ

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大人にこそ読んでもらいたい絵本

この『戦争は、』は、本のジャンルでいえば絵本にはいるのでしょうが、
絵本と言い切ってしまうには躊躇いがあります。
子供たちがその主な読者層である絵本ではないと思うからです。
もっといえば、この世界を動かす大人たちにもぜひ読んでもらいたい、
そんな作品です。

文を書いたのは、ポルトガルを代表する文学者であるジョゼ・ジョルジョ・レトリア。
絵は、彼の息子の画家アンドレ・レトリアが描いています。
ここには物語があるわけではありません。
「戦争は、」で始まる言葉の断片で綴られています。
はじまりはこうです。
「戦争は、日常をずたずたにする。」
この言葉の前に数ページ、絵だけで進んでいきます。
押さえた、やや暗めの色調の、どんどん怪しいものが大きくなっていく、
そんな数ページにドキドキしてきます。
でも、戦争はそういうことに気付かないまま起こってしまいます。
そういう不穏さが最初の数ページに凝縮されています。

「戦争は、憎しみ、野心、恨みを糧にする」
戦争は、そんな言葉すら飲み込んでしまうように思います。
「戦争は、」のあとに、どんな言葉を書くのか
まるで試されているような絵本です。
私なら、こう書きます。
「戦争は、人の心を殺してしまう」。
もし、あなたなら「戦争は、」のあとにどんな言葉を続けるでしょう。
(夏の雨さん 60代・パパ )

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