
「こまった こまった」
いったい誰が困っているのでしょう? さかさまに寝るコウモリ、手が多すぎるタコとタコ、片付けが苦手なカンガルー。
「こまった こまった」
いったい何に困っているのでしょう? おねしょが顔にかかる? 握手がこんがらがる? ポケットに入れたはずのカギが見つからない!?
登場するのは、色々なことに困っている動物たち。足が多いむかでに、お風呂の嫌いなシマウマに……。誰かさんに似ている困りごとから、考えもつかなかった困りごとまで。確かに「それは困る」ことばかり。でも見れば思わず吹き出してしまうのは、それがあまりにも滑稽で、なさけなくて、愛らしいから。
「こまった こまった」の軽快なリズムと、繰り返されるとんでもない展開。作者は、翻訳家として数々の絵本を翻訳されてきたふしみみさをさんです。この可笑しさは、きっと世界共通! 山村浩二さんによる上品でユーモラスな絵によって、一度読んだら何度でも読み返したくなる味わいある一冊となりました。それにしても……彼らの「こまりがお」はクセになりそうです。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

ポケットに入れたはずの鍵がいつまでたっても見つからないカンガルー、手が多すぎて握手がこんがらがってしまうタコ…リズミカルな言葉とユーモア溢れる絵で動物たちの困りごとを紹介。

発想がおもしろすぎます!
読みながら、「そうだよな〜」と共感しながら、
今までそんなこと考えたこともなかったので
こんなふうに動物たちは困っているかもと
想像すると本当に面白かったです。
動物たちの表情も「こまった」を
うまく表現していて、
面白さを一層引き立てていました。
おねしょが顔にかかるなんて、
ちょっとお下品ですが、
想像したら、ふふふ… (まことあつさん 40代・ママ 男の子12歳、男の子9歳)
|