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著者が子どもの頃に読み、いまだに心に残っているお話を記憶を頼りに、また資料を当たりながら日本語で再話した物語です。花の好きな老人に愛された花が、きれいな乙女に姿を変えるという物語の美しさもさることながら、一人の人間が幼い日に読んだ本がどんな形でその人の中に生き続けるか、というよい例となっています。中国の代表的な画家蔡皋氏の美しい絵もまた魅力的です。
秋先(しゅうせん)という花の好きなおじいさんが主人公の中国昔話の再話。
ある日悪者どもが庭を荒らしたところ、花仙人の娘が現れ、
妖術で元通りにしてくれます。
ところが、悪者どものねたみで秋先(しゅうせん)は牢に放り込まれて・・・。
秋先(しゅうせん)の花への愛着がとても伝わってきます。
わるだくみも天はお見通し・・・。
牡丹の咲き誇る様子がとても見事です。
昔話から多くのことを学べそうです。 (レイラさん 30代・ママ 男の子12歳、男の子9歳)
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