おふろおじゃまします
- 作・絵:
- たしろ ちさと
- 出版社:
- 文溪堂
絵本紹介
2023.07.13
オノマトペやコミュニケーションを楽しむあかちゃん絵本を堪能した後は、短いおはなしの絵本へ少しずつ移行して、世界を広げてあげるのも良いですよね。
最初はなかなか物語に入っていけなくても、動物や恐竜、乗り物など、お子さんのお気に入りが登場する作品をきっかけにすれば、絵本の世界をより一層楽しむことができるかも? 声かけでコミュニケーションを育む絵本や、想像しやすい身近な場面から自由に空想を膨らませられる楽しさが詰まった絵本など、2歳頃から楽しめる短いおはなし絵本をご紹介します。
また、言葉でのコミュニケーションが取れるようになったころにおすすめしたいのが「性教育」の絵本。「性教育」と聞くと「まだ早いのでは?」とビックリする大人も多いと思います。しかし、子どもが自分の体に関心を持ちはじめ、「うんち」「おしっこ」「おっぱい」など大声で言われると困ってしまう言葉を発するようになった2〜3歳頃の時期は、まさにぴったりのタイミングです。赤ちゃんはどこから来るのか、男の子と女の子の体の違い、プライベートパーツについてなどの疑問を、分かりやすい言葉やイメージで教えてくれる絵本。そして現代の多様な「生」や「性」に対応するように描かれた絵本をご紹介します。
乳幼児のまっさらな状態から伝えたい、大切な自分の心とからだのこと。暑くなって肌を露出する機会が多くなるこの時期に、絵本から「性教育」をはじめてみませんか?
みどころ
大好きなおふろに入りながら、たろちゃんとかばちゃんはこんなことを言います。
「きょうも みんなの おふろに はいりにいこうか かばちゃん」
「そうだねえ たろちゃん」
早速ふたりはトロッコ列車に乗り込んで、がたんごとんと出発です。
「おふろ おじゃまします」
最初に着いたのは、うさぎちゃんのおふろ。ぷくぷく、もこもこ、あわのおふろ。次におじゃましたのは、ぶたちゃんのどろんこぶろ。がたんごとん、さらに進むと森の中。しかさんのおふろはほかほかサウナ。天井裏にはふくろうさんのおはなしおふろ。さらにさらに、たこさん、わにさん、ぞうさんのおふろまで。みんなのおふろ、楽しいねえ! トロッコ列車は岩山をのぼり、もうすぐ「やまのてっぺん駅」。そこで待っていたのは……!?
おふろと言っても、こんなに色々あるなんて。見てください、おじゃまする時のたろちゃんとかばちゃん。ワクワクしているのが全身から伝わってくるようです。人気絵本作家たしろちさとさんが最新作で手がけたのは、おふろの絵本。かわいいけれど、スケールは壮大です。なんてったって、最後は動物たちがみんな一緒に入れるんですからね。観音開きでバッシャーンと画面が大きく広がるシーンの爽快感といったら。
気がつけば、心もからだもぽっかぽか。たろちゃんとかばちゃんじゃなくたって、おふろが大好きになっちゃいますよね。最後はやっぱり自分のうちのおふろ。またみんなで入ろうね。
この書籍を作った人
東京都生まれ。大学で経済学を学んだ後、4年間の会社勤めを経て、絵本の制作を始める。世界的編集人、マイケル・ノイゲバウアーが見出し、「ぼくはカメレオン」で世界7カ国語同時デビュー。『5ひきのすてきなねずみ ひっこしだいさくせん』で2011年日本絵本賞を受賞。作品に、『ぼくはカメレオン』(グランまま社)、『すずめくんどこでごはんたべるの?』(福音館書店)、『くんくん、いいにおい』(グランまま社)、『ポレポレやまのぼり』『どうぶつどんどん』(大日本図書)、『はなびのひ』(佼成出版社)、『ぼくうまれるよ』(アリス館)などがある。神奈川県在住。
出版社からの内容紹介
子どもから大人まで年齢問わず楽しめる、発想力が身につく新感覚の参加型絵本。
退屈してしまう移動時間や待ち時間、学校でのレクリエーションの場でも大活躍の1冊!
「はらぺこの イヌ。なまえは?」
「いたずらっこの タヌキ。なまえは?」
「きれいな うろこの サカナ。なまえは?」
どんな色? どんな形? どんな特徴?
かわいい動物たちのイラストをよ〜く観察して、自分の好きななまえをつけてみよう!
<遊び方>
「ぐるぐるしっぽの ネコ。なまえは?」――「トラみたいな もようだから『トラちゃん!』」「しっぽが ぐるぐるしてるから『ぐるぐーる!』」「なんとなく『ネコたろう!』」「きいろいから『きいろくん!』」
色々な動物たちになまえをつけ終わったら、もう一度ページにもどって、どんななまえをつけたか思い出してみたり、新しいなまえをつけ直してみたり、時間制限を設けてなまえをつけられるかチャレンジしてみたり……遊び方は無限大!
この書籍を作った人
shimizu。静岡県出身。イラストレーター、絵本作家。 ひとくせあるイラストで、広告のデザインやグッズ展開など多岐にわたって活動中。
みどころ
ねずみのプララが、小さな赤いプロペラ機に乗って、飛んでいきます。
「びゅーん せんたくものの とんねる くぐりまーす」
白いシーツの間に入って「なかはまっしろ」。
……と思ったら、いつの間にか、赤い飛行機は白い雲の中。
雲の上に出て大空を「びゅーん」。
雲でトランポリンをする動物たちの横も抜けて「びゅーん」。
あれれ、プララったら、操縦しながら雲のわたがしを食べているみたい!
黒雲の中に「びゅーん」。
雨が降ったり、カミナリが鳴ったり。
飛行機はどこへ行くのかな?
空想を広げて、プララと一緒に大空を冒険しましょう。
「びゅーん」というシンプルな言葉の繰り返しと、明るい空の色が気持ちいい絵本です。
お子さんと一緒に「びゅーん」と声に出しながら楽しんでくださいね。
ねずみのプララが主人公の絵本は、他に『プララのとんねるぶっぶー』もあります。
本書と同じく、身近なところから世界が広がっていく、幼いお子さんにぴったりの楽しい絵本です。
あわせてどうぞ。
この書籍を作った人
1969年大阪生まれ。京都市立芸術大学卒。絵本やオリジナルのイラスト雑貨の企画、幼稚園や病院などの壁画イラストを手掛けている。
この書籍を作った人
絵本作家。1978年 福岡生まれ。静岡県三島市在住。 熊本大学教育学部卒業。主な作品として、『あめふりさんぽ』『さんさんさんぽ』『あきぞらさんぽ』『ゆきみちさんぽ』『はるかぜさんぽ』(講談社 / 全国学校図書館協議会選定図書)、『なきごえバス』(白泉社 / 第9回MOE絵本屋さん大賞2016「パパママ賞」第1位 )『なきごえたくはいびん』、『いろいろおてがみ』(小学館 / 全国学校図書館協議会選定図書)『いろいろおしたく』、『あのね あのね』(あかね書房)、『あなたのことがだいすき』(KADOKAWA)など。『はこちゃん』(文・かんのゆうこ / 講談社)、『せんそうしない』(文・谷川俊太郎 / 講談社)、『おかあさんのいのり』(文・武鹿悦子 / 岩崎書店)、『まだかなまだかな』(文・竹下文子 / ポプラ社)の絵を担当。また、雑誌や教科書などの挿絵も手がけている。現在、静岡県三島市にある絵本専門店「えほんやさん」代表も務めている。
出版社からの内容紹介
”子ども自身が“自分を守るために大切なこと” を学べる絵本。
人を愛したり守ったりする「いいタッチ」と、人に暴力をふるい権利を奪う「わるいタッチ」があることを知って、自分の身体を守ろう!という教育絵本です。
決してあってはならないことながら、子どもが性被害に遭遇しやすい現代。そんな時代を反映し、復刊ドットコムサイトでの得票数が急激に伸びました。
本作に投票してくださった皆さまの声にお応えして、待望の復刊です。
子どもは、どこまでが性的虐待か、わかりません。そこで「口と水着で隠れる場所は、自分だけの大切なところ。さわっていいのは自分だけなの」と本書は優しく説きます。
可愛いイヌの子どもたちが、愛されるタッチと、そうではないタッチを学びます。親子で楽しく読みながら、大切なことをお子さんに伝えられる1冊です。
ご家庭、幼稚園、学校で…。ぜひ読み聞かせていただき、子どもを性被害から守りましょう!!
▼著者紹介
絵本作家。人権ファシリテーター日本子ども虐待防止学会会員。テナーネットワーク主宰。2005年度スイスの女性団体より「世界で平和活動をする1000人の女性」にリストアップされた。創作絵本に『暴力や虐待から身を守る』(ポプラ社)、『あなたはちっともわるくない』『わたしがすき』(岩崎書店)、『子ども虐待・教師のための手引き』(共著/時事通信社)等がある。
※本書は、2001年・岩崎書店刊『いいタッチわるいタッチ』を底本に、再編集して復刻するものです。
この書籍を作った人
1958年、千葉県生まれ。イラストレーター、版画家。東京造形大学絵画科卒業。雑誌、広告、グッズ制作、絵本、挿絵など、幅広く活躍。主な絵本に、「わにわに」シリーズ(福音館書店)、『てのひらむかしばなし 十二支のはじまり』(岩波書店)、『かにのしょうばい』『なりました』(ともに、鈴木出版)、『なんでもやのブラリ』(教育画劇)などがある。
この書籍を作った人
1928年アメリカ ニューヨーク生まれ。アート・スチューデンツ・リーグに学ぶ。『かいじゅうたちのいるところ』(冨山房)でコールデコット賞を受賞、その他『まよなかのだいどころ』『まどのそとのそのまたむこう』(冨山房)、『ロージーちゃんのひみつ』(偕成社)、『そんなときなんていう?』(岩波書店刊)、『くつがあったらなにをする?』(福音館書店刊)、『ミリー』(ほるぷ出版)他多数の作品がある。国際アンデルセン賞、ローラ・インガルス・ワイルダー賞、アストリッド・リンドグレーン記念文学賞などを受賞。
文:栗田奈緒子 編集:木村春子