箱のなかにはいっているのは?!
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絵本紹介
2024.06.18
目を見開いて反応したり、笑顔を見せたり、絵本を読みながらいつもとちがう赤ちゃんの表情に出会えたときは、とってもうれしい。次はどんな絵本をよろこんでくれるかな。絵本選びもますます楽しくなりますよね。
ご紹介するのは、赤ちゃん期の絵本タイムにおすすめのおはなし絵本!
ころころころ ねんどどん。ねんどがいろいろな姿に変身する『ねんどどん』はシンプルでカラフルなイラストと繰り返しのことばが赤ちゃんの心をくすぐります。お風呂のバスというだけでおもしろい予感しかしない『バスタブバスです』は、期待の上をいくヘンテコさ、大人もいっしょに笑っちゃいましょう! 『ねずみくんのチョッキ』でおなじみの、うえののりこさんが贈る『ぞうのボタン─字のない絵本─』は、イラストのみで展開されるおはなし。語りかけや会話を楽しみながらページをめくってみてください。
気に入ったフレーズを何度も繰り返したり、登場するキャラクターの名前を覚えたり。ことばと絵が織りなすストーリーを通して赤ちゃんの成長を感じられるのも、おはなし絵本の醍醐味です。
この書籍を作った人
熊本県出身、北海道在住。成安造形大学を卒業後、デザイナーを経てフリーランスのイラストレーターとして活動中。主な仕事はあかちゃん絵本やポケモンカードゲームのイラストなど。
この書籍を作った人
1979年 奈良県生まれ絵本作家2013年『べんべけざばばん』で絵本作家デビュー。自由な発想で、独自の世界観をもつ作品を創り続けている。主な作品『どうじょどうじょ』『でたでたでた』(絵本館)『タタタタ』(鈴木出版)
この書籍を作った人
1973年、絵本『Elephant Buttons』(邦題『ぞうのボタン』)をアメリカで出版。 以来、数々の絵本を発表。シュールな味わいをもつ独特の作品世界が数多くの読者を魅了してきた。主な作品に、『ねずみくんのチョッキ』(講談社出版文化賞 受賞)をはじめとする「ねずみくん」シリーズ、『いたずらララちゃん』(絵本 にっぽん賞)、『こころのえほん』(共にポプラ社)、『ことりとねこのものが たり』(金の星社)ほかがある。
出版社からの内容紹介
日本語・英語・中国語、3か国語対応!
音がでたり光ったり、楽しいしかけがいっぱの絵本です。
指先をつかって遊べるしかけが10種類!
指先を使うと、脳が活性化して発達を促します。脳が発達すると、運動能力やコミュニケーション能力も高まります。
この絵本では、回す・押す・ひっぱるなど、遊びながら、さまざまな指先の動きが体験できます。
かわいいミキハウスベアのイラストの絵本です。
【メロディ2曲収録】
・もりのくまさん
・Hickory Dickory Dock
【しかけ 10種類】
(1)たいこ
(2)ライトスイッチ
(3)チャイム
(4)かぎ
(5)ドア
(6)はぐるま
(7)とけい
(8)ルーピング
(9)カメラ
(10)メロディボタン
この書籍を作った人
みどころ
おおかみと言えば。昔々のむかしから、こぶたを追いかけるのが大好きです。今日もまた、軽やかにこぶたを追いかけていますよ。あれ? このおおかみと3びきのこぶた、どこかで見たような。
そうなんです。13年も前に、早口言葉をしながら壮絶な追いかけっこを繰り広げていた絵本『はやくちこぶた』に登場してくる皆さんなのです。続編ですね。相変わらずの関係のようです。
……なんて思っている間もなく、いきなりおおかみがびたーーん! 派手に転んで「は」が折れた!?
「じまんのキバがー」
そこから一気に落ち込み弱気になるおおかみ。「は」が痛くて何も食べられないし、お腹はすくし、歯医者は嫌いだし……。こぶた達に出会っても、それどころじゃありません。あれあれ、私たちの知っているあの「何があってもへこたれないおおかみ」の姿とはずいぶん違います。思いっきりうろたえています。
その様子をいち早く察知したのは、こぶた達。怖がるおおかみを心配するふりして、なんだか嬉しそう!? ここからが大ドタバタ劇のスタートです。思いもよらない展開へどんどん転がっていくのですが……。
せっかく主役になったのに、情けない顔ばかりしているおおかみくん。だけど可笑しくて仕方ないのです。きっと彼の周りにいるひとたちも同じ気持ちなのかもしれませんね。
このシリーズは、やっぱり声に出して読むのがおすすめ。大迫力でスピード感たっぷりな絵と、臨場感あふれるセリフの積み重ねで、あっという間に「はやくちこぶた」の世界に魅せられてしまうはずですよ。
この書籍を作った人
1970年、東京生まれ。1996年、プリンツ21版画グランプリ展大賞受賞。1997年、多摩美術大学大学院修了。挿絵に『トビアと天使』(スザンナ・タマーロ あすなろ書房)『トリツカレ男』(いしいしんじ ビリケン出版)『物語の作り方 ガルシア=マルケスのシナリオ教室』(G・ガルシア=マルケス 岩波書店)『憑かれた旅人』(バリー・ユアグロー 新潮社)、絵本に『しんじなくてもいいけれど』(内田麟太郎文/ビリケン出版)『不眠症』(パロル舎)『まよなかさん』(ゴブリン書房)『はやくちこぶた』(瑞雲舎)『山からきたふたご スマントリとスコスロノ』(福音館書店)『てんぐのくれためんこ』(偕成社)などがある。
出版社からの内容紹介
さあ、ごはんの時間! どうすれば食べてくれるのかな?
「おいしいよ、おくちをあけて」。ごはんを食べさせようとしますが、赤ちゃんロバはまったく興味がありません。絵本を見せながら、おもちゃの電車であそびながら、ブランコにのせてみたり! かあさんロバはあの手この手で食べさせようとしますが、ぷいとよこをむくばかり。
赤ちゃんロバは、とうとう逃げ出し、ひとりで森の中にかけこみます。そこでは、ちょうど動物たちがごはんの時間。くだもの、おかし、ながーいスパゲティ、カリカリのスナック、つぶつぶのトウモロコシ。はじめて出会う食べ物を、動物たちがおいしそうに食べているのにうれしくなって、赤ちゃんロバもウモロコシにかじりつきます。おいかけてきたかあさんロバはびっくり。赤ちゃんロバはスプーンを差し出し、おかあさんにも「あーん!」とおすそわけです。
小さな冒険が、赤ちゃんロバに、食べることの楽しさを教えてくれたのでした。
ぜひ、声にだして読んでみてください。おいしそうに食べる動物たちのすがたや、「カリカリ」「サクサク」といったおもしろい音に、食べることがもっと楽しくなりますよ!
この書籍を作った人
翻訳家。英米の絵本・物語を手がける。おもな訳書に『魔女学校の一年生』『まいごのまいごのアルフィーくん』『アンナの赤いオーバー』『ねえ、どれがいい?』『コロちゃんはどこ?』『せかいのひとびと』など多数。
この書籍を作った人
1918年、大阪府生まれ。幼児期をウラジオストク、少年時代を長崎県で過ごし、その後東京へ移る。多摩帝国美術学校図案科卒。日本童画会賞受賞。『いたずらうさぎ』(福音館書店)ほかで小学館絵画賞、『やまなしもぎ』(福音館書店)で国際アンデルセン大賞次席、『だいちゃんとうみ』(福音館書店)で第15回絵本にっぽん賞、『絵本西遊記』(童心社)で第45回産経児童出版文化賞などを受賞。主な絵本に『だいちゃんとうみ』『馬ぬすびと』『やまなしもぎ』(以上、福音館書店)、『かさ』(文研出版)、『ともだち』(講談社)など多数。挿絵を手掛けた児童文学作品に『みどりいろのたね』(作:たかどのほうこ/福音館書店)、『二分間の冒険』(作:岡田淳/偕成社)などがある。2016年8月2日逝去。
文/竹原雅子
編集/木村春子