新刊
きみとぼく

きみとぼく(文溪堂)

谷口智則さん最新刊 全然違う「きみ」と「ぼく」の物語

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連載

2021年7月の新刊&おすすめ絵本

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「夏休み 毎年困る 子の遊び」

思わずこんな一句を詠みたくなる、そんな季節がやってまいりました。

子どものころは何も考えず、ダラダラして遊び倒していた夏休みですが、親になって初めて、長期休みの手強さを知ったという方、たくさんいらっしゃると思います。

夏休みに入ったばかりの7月は、まだ通園・通学の感覚が残っているので、普段の遊びでもなんとか乗り越えられるのですが、8月に入るとさすがに遊びもネタ切れ。そんな時に活躍するのが、工作やワークに使える絵本と図鑑です。

ホビー系絵本は、材料がセットになっていて、買ったらすぐに遊べる手軽さがポイント。また、たくさんの写真と知識が詰まっている図鑑は、じっくり隅々まで楽しめるので、読書時間が増える効果も期待できそう。

もし読書中に、気持ち良くなって寝てしまったら……大人も一緒にひと休みしてもいいかもしれませんね。

 

 

混ぜるの大歓迎!オリジナルスライムが作れる『光る!デコる!どろりんスライム』

  • 光る!デコる!どろりんスライム

    出版社からの内容紹介

    普通にスライムを一から作るだけではなく、
    付属のカラーインクやパウダーをスライムに混ぜることで、
    カラフルなスライムはもちろん、
    暗闇で光るスライムや、温度で色が変わるスライムが作れる!
    6種類のデコパーツも付いているので、
    おしゃれにアレンジも楽しめるスライム作成キット。

自由研究にもおすすめ!『10色入り 手作りせっけんキット キラかわ宝石せっけん』

  • 10色入り手作りせっけんキット キラかわ宝石せっけん

    出版社からの内容紹介

    夏休みの工作にもおすすめ!キラかわな宝石せっけんが作れるキット。
    透明せっけんをはじめ、色つけ用石けんが10色。
    また溶かして固めるだけで宝石が作れるシリコンのダイヤモンド型などがセット、
    大変充実した内容となっております。
    可愛くて楽しい手作りせっけんのアイディアが盛りだくさんの冊子つき。

骨格から想像して恐竜の形を描いていく、新感覚のぬりえ『恐竜 骨ぬりえ』

色を盗んだ泥棒を探してカラフルな世界を取り戻せ!『いろどろぼう』

  • いろどろぼう

    出版社からの内容紹介

    ズビビビ〜! 色は ぜ〜んぶ もらうゾイ!
    まちの 色が ぬすまれた! にげた どろぼうを さがそう! 

    なかよし4人組がピクニックをしていると、お弁当から少しずつ色がなくなっていることに気づきます。あたりの様子を見てみると、家や乗り物などの色も次々となくなっていき、まちは大混乱! いったいどうなってるの?

この書籍を作った人

中垣 ゆたか

中垣 ゆたか (ナカガキユタカ)

1977 年北九州市小倉生まれ。 東京都町田市在住。帝京大学経済学部卒業。 2005 年よりフリーのイラストレーターとして活動。 絵本に『ぎょうれつ』『ひらいてびっくり!のりもののりもの』(偕成社)『なんじゃこりゃ!まつり』(ひさかたチャイルド)『にんじゃなんにんじゃ』(赤ちゃんとママ社)『宇宙オリンピック』(くもん出版)などがある。

『とびだす図鑑 恐竜』で迫力ある恐竜の魅力を発見しよう♪

紙のすごさを実験で試してみよう!『かみなのに』

  • かみなのに

    みどころ

    ひっぱりゃビリビリ!
    ふけばヒラヒラ〜。
    かるくて、よわくて、うすっぺら。
    あとはお絵かきしたり、シールを貼ったり?
    “紙”ってだいたいそんなモノ。

    ところがどっこい、意外や意外!
    “紙”ってもっとスゴイやつ!

    「はねる」し、「のびる」し、ほんとは「かたい」!?
    みんなで実験、いざ開始!

    とても身近な素材、“紙”を使ってできる、3才からの実験、工作絵本です。

    こうしたら、紙なのに、はねる!
    こうやって折ったら、紙なのに、のびる!

    3才の娘に見せてみたら、「わたしがー!わたしがー!」と自分でやりたがって大興奮!
    思いもよらない“紙”の姿や動きに、ワクワクドキドキまちがいなしです。

    「はねる」、「のびる」、「かたい」、のほか、紙なのに「こわい」、紙なのに「ちからもち」なんてページも。
    「こわい」ってなんのことだか?と思っていたら、ページを見てみて、あーなるほどと納得。
    大人にも、のびのびとした発想で身近な世界を見つめ直す楽しさを思い出させてくれる一冊です。

    あそびおわった紙で、もっとなにか起きないか実験したり、
    はたまたそれに色や絵をつけて、別のものに作り変えてみたり……。
    そんなふうに、ほかの工作につなげるのもたのしそう!

    おどろいて、つくって、ためして、あそんで――
    お外が雨でも関係なし!
    この一冊をお供に、おうちのなかでもレッツ「体験」!

『なんだこれは』と思わず呟きたくなる、身近な昆虫の「見つけ方」がわかる

  • なんだこれは

    出版社からの内容紹介

    そろそろ夏になりそうです。近くの山に虫とりにでかけましょう。むむ……はっぱの向こうになにかがいる……「なんだこれは!」。身近な虫たちがたくさん出てくる虫とり絵本です。
    目で見る、音を聞く、匂いをかぐ、さわってさがす、カンをはたらかせる……いろいろなやりかたで虫を見つけてみよう!
    巻末に、この本に出てくる虫図鑑、虫とりまめちしきつき。

じゅえき太郎さんの大人気シリーズ最新刊『すごい虫ずかん ひるの虫とよるの虫』

  • すごい虫ずかん ひるの虫とよるの虫

    みどころ

    じゅえき太郎さんの大人気シリーズ「すごい虫ずかん」。今回は昼の虫と夜の虫に注目します。

    表紙には懐中電灯で照らし出されたクワガタが登場。印象的な表紙にぐっと引き込まれます。もちろん、絵本の中にも生き生きとした躍動感あふれる虫たちの姿がいっぱい。タイトルにもあるように、昼の虫、夜の虫、さらに夕暮れ時の虫の様子が描かれます。だんだんと日が暮れて夜になっていく様子もまた素敵です。子どもは昼とは違った雰囲気にわくわくし、大人は子どもの頃を思い出してつい懐かしんでしまうことでしょう。そしてタイトルにある通り、「ずかん」の要素もしっかりとつまっているのが、この絵本の大きな魅力。虫の名前だけでなく、虫を見つけるときのポイントや虫たちが街灯に集まる理由など、虫に関する知識が満載。

    また、大きなカブトムシを見つけたい男の子と、虫に詳しい男の子との出会いの物語でもあります。虫を通して交流がはじまる二人の様子はとても自然。だれかと友達になるときって、好きなものがきっかけになることもよくあります。日が暮れて別れた二人ですが、明日もきっとここで虫を探すんだろうなと思うと、終わりの余韻ですら、わくわくさせてくれます。

    男の子たちのように、本物の虫に会いに行きたくなる絵本です。

この書籍を作った人

じゅえき太郎

じゅえき太郎 (ジュエキタロウ)

1988年東京生まれ。イラストレーター、画家、漫画家。第19回岡本太郎現代芸術賞入選。身近な虫をモチーフに、さまざまな作品を制作している。「ゆるふわ昆虫図鑑」(@64zukan)のTwitterで幅広い人気を集める。『すごい虫ずかん』(KADOKAWA)で絵本作家デビュー。他の主な著作に『ゆるふわ昆虫図鑑 ボクらはゆるく生きている』『じゅえき太郎の 昆虫採集ぬりえ』(ともにKADOKAWA)、『丸山宗利・じゅえき太郎の(秘)昆虫手帳』『じゅえき太郎のゆるふわ昆虫大百科』(ともに実業之日本社)、『昆虫戯画びっくり雑学事典』(大泉書店・共著)などがある。いちばん好きな昆虫はタガメ。

大人も子どもも共感の嵐!『先生、感想文、書けません!』で感想文の取り組み方を真似してみよう

  • 先生、感想文、書けません!

    みどころ

    「だって、書けないんだもん。」
    「わたしには、感想文、むり!」

    夏休みの登校日に、どうどうと訴えているのは、三年生のみずか。
    みずかは本が決して嫌いなわけではないのです。夏休みに入ってから、友だちのあかねちゃんと三回も市民図書館に行きました。でもみずかにとって感想文を書ける本がなかったのです。面白くなかったわけではありません。

    「おもしろい本を読むと、むねがいっぱいになるの。
    ああ、よかったなあ、おもしろかったなあって」

    「先生、なんで感想文って書かなくちゃいけないの? わたし、本は読んでるし、ちゃんとおもしろかったよ。ああ、よかったぁだけじゃだめなの?」

    ここまで読んで、ああ、わたしと同じ、ぼくと同じ、と共感する小学生がどれほどいることでしょう。みずかちゃんの言葉にそうそう、と強くうなずく子どもたちの顔が目に浮かぶようです。

    そんな多くの子どもたちを代表するかのようなみずかの問いかけに、担任のえりか先生はどう答えるのでしょう? さらに、書きたい本が見つからないという悩みに対して、ある作戦を思いついたみずか。友だちのあかねちゃんと協力して遂行していきます。感想文を書く意義だけでなく、お話を想像して作っていく楽しさが伝わってくるところも本書の大きなみどころです。

    お話を書かれたのは、児童文学作家の山本悦子さん。学校生活の中で起きる等身大の小学生の悩みや奮闘を描いたお話が特に素敵なのですが、『先生、しゅくだいわすれました』も読書感想文の時期にとても人気があります。こちらはその姉妹編とのことで、楽しい共通点が隠されています。ぜひ2冊を読み比べて探してみて下さいね。また、佐藤真紀子さんによる挿絵は、子どもたちひとりひとりの表情が豊かで元気いっぱい。今にも本から飛び出してきそうなほど生き生きとした子どもたちの姿が、お話をより盛り上げています。

    感想文という苦手なものに対して、どう立ち向かい、どう納得していくのか。みずかちゃんの奮闘を通して、読む子どもたちもきっと感じることがさまざまあることでしょう。今年の感想文は、この本を題材にして、感想文についてあらたに知ったことや考えたことなどを書いてみる、というのもいかがでしょうか。

この書籍を作った人

山本 悦子

山本 悦子 (ヤマモトエツコ)

愛知県生まれ。『神隠しの教室』(童心社)で第55回野間児童文芸賞受賞。主な作品に『先生、しゅくだいわすれました』『二年二組のたからばこ』『がっこうかっぱのイケノオイ』『くつ、かくしたのだあれ?』「ポケネコにゃんころりん」シリーズ(以上、童心社)『夜間中学へようこそ』(岩崎書店)『今、空に翼広げて』(講談社)など多数。日本児童文学者協会会員。

この書籍を作った人

佐藤 真紀子

佐藤 真紀子 (サトウマキコ)

1965年、東京都生まれ。作品に『いえでででんしゃ』『いえでででんしゃはこしょうちゅう?』『ねこじまくん』『風の森のユイ』(以上、新日本出版社)、「バッテリー」T〜Y(教育画劇)、『りんごの木』『いちばん星、みっけ!』(ポプラ社)、『なまくら』(講談社)など多数。

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