
かあさんが買い物に出かけたとたん……今日も男の子のまわりはおおさわぎ! 天井からは子ザルたちが降りてきて靴みがきをはじめ、押し入れではナマケモノが布団にもぐりこみ、冷蔵庫の中にはペンギンがいて、僕の部屋ではカピバラがフラダンス!いったいどうなってるの!?
と、思いきや。男の子は慣れたもの。きっと彼のお留守番はいつもこんなににぎやかなものなのでしょうね。大きなゾウが階段を登ろうとしているのを助け、庭ではキリンのくびですべりだい。なんて素敵な時間でしょう。
ありえないバタバタの展開なのに、読んで楽しい言葉のリズムと縦開きのダイナミックな構図。さらに降矢ななさんの魅力的な動物たちの絵によって、あっという間にこの絵本の世界に引き込まれ、一緒になってずんずんばたばたと心を躍らせてしまいます。お留守番のおともにぜひどうぞ。
(磯崎園子 絵本ナビ編集長)

母さんが買い物に出かけたとたん、天井から子ザルたちが現れて靴磨きをはじめ、押し入れではナマケモノが布団にもぐりこんで、ベランダではリスとモグラが洗濯物が飛ばないように見張って、台所ではペンギンが冷蔵庫を開けて涼んでいて……。次から次へと登場する動物たちと男の子の楽しい留守番を描きます。大胆な構図が楽しい、縦開きの絵本です。

お母さんが買い物に出かけたとたんに、坊やの夢の世界が始まります。
今日もまたって言っているから、ひとりのお留守番はよくあることなのかな。
坊やの想像力はたくましいのですが、にぎやかな世界が半端でははないだけに、ひとりぼっちの寂しさを感じてしまいました。
お母さんが帰ってきた時に、みんなは居なくなってしまったけれど、坊やが後ろ手で持っているお花は、坊やの気持ちを象徴しているようです。
一緒にお買い物に行けるようになるといいね。 (ヒラP21さん 70代以上・その他の方 )
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